この記事では、ビジネスシーンでもよく使われるフレーズの「言語道断であります」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「言語道断であります」とは?意味
「言語道断であります」において、キーとなる「言語道断」の四字熟語について、まず説明します。
「言語道断」の読みは「ごんごどうだん」で、「言葉に出来ない程、道から外れてしまっていること」を意します。
平たい言葉で言えば「とんでもない」や「もってのほか」と同義です。
また、「あります」は補助動詞の「ある」の丁寧な言葉で、このフレーズの様に「~であります」と使われる場合は、前に来る言葉を丁寧に断定する意味で使われます。
普通の言葉で表現するなら、「です」との意味になります。
従って、「言語道断であります」とは、「言葉に出来ない程、道から外れてしまっている」と強く断定する表現です。
「言語道断であります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「言語道断」は元々は仏教用語であり、「仏法の奥深い真理は、言葉で説明しきれない」と言った意味で使われていました。
また、平家物語では「言いようがないほど立派である」との意味で使われていました。
しかし、それがいつしか変化し、今日では「言葉に出来ない程、道から外れてしまっている」ことを指し、「とんでもない」や「もってのほか」と同義のネガティブな意味となったものです。
この「言語道断」は平たく言えば、「とんでもない」や「もってのほか」ですが、「道断」の表現が強く断定するニュアンスを持っているため、厳しく批判する場合や、相手を強く糾弾する場合に使うべきで、それほどでもないシチュエーションで、安易に使うのは避けた方が良い表現と言えます。
また主題の「言語道断であります」の「あります」は、丁寧な表現なのですが、何となく演説調に聞こえるので、この点でも注意して使用する必要があります。
「言語道断であります」を使った例文
・『販売増のために、顧客を騙すような手法を取ることは言語道断であります』
・『経営不振だからと、社員のリストラを繰り返す経営手法は言語道断であります』
「言語道断であります」の類語や言い換え
「言語道断」の類語としては、「論外」や「もってのほか」や「筋違い」が挙げられます。
従って、言語道断であります」は「論外であります」や「もってのほかであります」や「筋違いであります」と言い換えることが出来ます。
また、「あります」は「ある」や「だ」や「です」に置き換えることが出来、「言語道断である」や「言語道断だ」や「言語道断です」と言い換えることも可能です。
まとめ
「言語道断であります」とは、「言葉に出来ない程、道から外れてしまっている」と強く断定する表現です。
強く断定する表現なので、使用するシチュエーションには注意が必要です。