この記事では、ビジネスシーンで使われることのある「オブザーバーとして参加する」の表現について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「オブザーバーとして参加する」とは?意味
「オブザーバー」は英語の「observer」由来のカタカナ語で、「観察者や、傍聴者や、立会人や、第三者」を意味する言葉です。
ビジネスシーンでは「会議において、決定に関与することは出来ないけれど、会議に参加することを許された人」と言った意味でよく使われます。
従って、「オブザーバーとして参加する」は「決定に関与することは出来ないけれど、参加することを許されて、会議等に参加すること」と言った意味になります。
「オブザーバーとして参加する」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
会議にオブザーバーの参加を認めるケースとしては、会議の議事において法律等の極めて専門性が高い内容が判断に必要な場合に、顧問弁護士や法務担当者を招き入れる場合があります。
この場合には、オブザーバー参加した弁護士や法務担当者は法的な側面の解釈等を問われた際にのみ発言することが可能です。
また、監査部門の人をオブザーバー参加せることで、企業のコンプライアンスに反した結論が導かれないか、監視することも可能となります。
また、定例的に同じメンバーで会議を行っていると、参加者内で発言をして議論の方向性を引っ張っていく人が固定化され、反対意見を述べる人や発言する人が減少し、会議が低調なものになることがよくあります。
そうした会議の沈滞ムードを払拭するために、例えばその会議が営業部内の課長会議なら、いずれは営業課長に昇進するような人を各課からオブザーバー参加させることで、参加している課長達に刺激を与えることが出来、発言が活発化することが期待できます。
さらにいずれは課長に昇進が期待される人にとっても、雰囲気が分かり良い経験となります。
「オブザーバーとして参加する」を使った例文
・『営業部の会議に、技術的な側面で分からぬ点が出た場合に説明をするために、技術者にアドバイザーとして参加することが求められた』
・『経営陣と直結する監査部門の人がオブザーバーとして参加することで、会議での議論が活発化しました』
「オブザーバーとして参加する」の類語や言い換え
「オブザーバー」には冒頭に記載した通り、「観察者」や「傍聴者」や「立会人」等の意味があり、参加要請された理由に応じて、これらを類語として、例えば「傍聴者として参加する」や「観察者として参加する」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「オブザーバー」は英語の「observer」由来のカタカナ語で、「観察者や、傍聴者や、立会人や、第三者」を意味する言葉です。
ここから、ビジネスシーンでは「オブザーバーとして参加する」は「決定に関与することは出来ないけれど、参加することを許されて、会議等に参加すること」の意味になります。