「軋轢が生まれている」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「軋轢が生まれている」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「軋轢が生まれている」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「軋轢が生まれている」とは?意味

最初に、「軋轢が生まれている」との表現におけるキーとなる言葉の「軋轢」について説明します。

「軋轢」の読みは「あつれき」で、「人間関係に溝が出来たり、摩擦が生じたり、仲たがいが起こること」を意味する言葉です。

この「軋轢」の熟語を構成する「軋」の漢字の訓読みは「きし(る)・きし(む)」で、「轢」の訓読みは「きし(む)・ひ(く)」で、いずれの漢字も車輪がギイギイと音を立ててきしむことを意味します。

そこから転じて、車輪がきしむ様に、人間関係にきしみが生じることを「軋轢」と言う様になったのです。

従って、「軋轢が生まれている」とは、何かの言動を契機として、「人間関係に溝が出来たり、摩擦が生じたり、仲たがいが起きていること」を意味して使われる表現です。

「軋轢が生まれている」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスシーンでは、しばしば意見が対立するものです。

しかし、本来は議論して結論が出れば、それに従い、それまでの意見の対立で遺恨を残すようなことは、チームワークを乱すので、極力避けれられものです。

しかし、多くの社員の中には、独善的で自分の意見を曲げない人もいて、そんな人との間では、何かの言動により仲が決定的に悪くなることもあります。

また、従来は仲の良かった同僚なのに、許せない言動が引鉄となって、人間関係に溝が生じ、二度と口をききたくないと言ったことが生じることもあります。

そんな時に、この「軋轢が生まれている」の表現が使われるのです。


「軋轢が生まれている」を使った例文

・『プロジェクトメンバー間に軋轢が生まれているようで、リーダーは修復に苦労している』
・『同僚間に軋轢が生まれているため、課内の意思疎通が急激に悪化している』
・『軋轢が生まれている場合、すぐに修復しないと、仕事の効率が落ちる原因となります』

「軋轢が生まれている」の類語や言い換え

「軋轢」の類語としては「不仲」「仲違い」「不和」「齟齬」等が挙げられます。

また「生まれている」「なっている」「起きている」「生じている」等と言い換えることが可能です。

従って、二つの類義と言い換えを組み合わせて、「軋轢が生まれている」は、「不仲になっている」「仲違いが起きている」「不和が生じている」「齟齬が起きている」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「軋轢が生まれている」とは、何かの言動を契機として、「人間関係に溝が出来たり、摩擦が生じたり、仲たがいが起きていること」を意味して使われる表現です。