「喜びもひとしお」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「喜びもひとしお」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、日常でもビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「喜びもひとしお」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「喜びもひとしお」とは?意味

「喜びもひとしお」における「ひとしお」とは、「ひときわや、一層」と言った意味の副詞です。

従って、「喜びもひとしお」「一層の喜び」との意味になります。

すなわち、喜びが非常に大ききであろう場合に使われる表現です。

ちなみに、「ひとしお」は漢字表記では「一入」で、「染物を染液に一回浸すこと」を意味し、これにより染物が一層あざやかに染まることから転じて、先に記した意味を持つようになったものです。

「喜びもひとしお」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「喜びもひとしお」とは、大変喜ばしいことや嬉しいことが起きた際に使われる表現です。

日常的には、待ち望んでいた孫が誕生した場合や、努力して難関大学に入学を果たした場合等に使われたりします。

また、ビジネスシーンでは、難しいプロジェクトが成功した場合や、何度も修正をかけて提案した企画が採用された場合等に、この表現がしばしば使われます。

ちなみに、この慣用句でキーとなっている言葉の「ひとしお」は、先に記した通り「ひときわや、一層」との意味なので非常に大きな「喜怒哀楽」に対して使えそうですが、基本的には「喜」「楽」の後に付けて使われ、「哀しみもひとしお」等と「哀」「怒」に対しては、一般的には使われません。

この場合には、「一層の哀しみ」と言い換えて使われます。

「ひとしお」を使う場合には、この点に注意が必要です。


「喜びもひとしお」を使った例文

・『息子さんが超難関大学に合格されたとのことで、喜びもひとしおのことと存じます』
・『長く待ち望んでいた初孫が誕生し、喜びもひとしおのことと思います』
・『経済的にヨーロッパ旅行など無理だと思っていましたが、抽選に当たって行けるなんて、喜びもひとしおです』

「喜びもひとしお」の類語や言い換え

「喜びもひとしお」の言い換えとしては、「一段と嬉しいこと」を意味する「ひときわ嬉しい」や、「より一層嬉しいこと」を意味する「ひとしお嬉しい」や、「感激がより一層大きいこと」を意味する「感激もひとしお」や、「わくわくすること」を意味する「心躍る」や、「とてつもなく感慨が大きいこと」意味する「感無量」等が挙げられます。

まとめ

「喜びもひとしお」「一層の喜び」との意味で、非常に大きな嬉しさや喜びが生じた場合に使われる表現です。

ちなみに、この慣用句のキーとなる言葉の「ひとしお」は、漢字表記では「一入」で、もともとは「染物を染液に一回浸すこと」を意味する言葉で、そこから転じて「ひときわや、一層」の意味となったものです。