この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「切望いたします」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「切望いたします」とは?意味
「切望いたします」の慣用句において、「切望」は「心から強く望むこと」を意味する言葉です。
この「切望」は「切に望む」と言い換えることが出来、「切に」が「心からや、強く」と言った意味を持つことから、こうした意味になります。
また、「いたします」は「する」の謙譲語の「いたす」に丁寧語の「ます」が付けられた言葉です。
従って、「切望いたします」は「心から強く望みます」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「切望いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この「切望いたします」は、先に記載した通り、「心から強く望みます」との意味なので、軽く「希望する」場合や、「願う」場合とはしっかりと使い分ける必要があります。
ちょっと「希望する」と言ったケースで「切望いたします」や「切望します」と使うと、オーバーな表現となってしまい、適切ではありません。
この表現を多用すると、大げさな人だとのイメージが付くので注意が必要です。
また、この慣用句は敬意はそれほど高くはありませんが一応敬語表現なので、目上の人に使うことが出来ます。
しかし、この慣用句の意味と、堅い言葉の響きから、どうしても命令的なニュアンスが感じられるので、この点でも使用する際には、前後の表現に配慮して、この印象を和らげることも大切と言えます。
「切望いたします」を使った例文
・『会社の命運を掛けたこのプロジェクトが成功することを切望いたします』
・『ずっと、切望いたしますと上層部に申し入れていた待遇改善が、ようやく聞き入れられた』
・『二酸化炭素を回収して、再利用する技術開発を、温暖化防止のために切望いたします』
「切望いたします」の類語や言い換え
「切望」の類語としては、「のどが渇いたとき水を欲するように、心から望むこと」を意味する「渇望(かつぼう)」や、「熱心に望むこと」を意味する「熱望(ねつぼう)」や、「強く願い求めること」を意味する「希求(ききゅう)」や、「実現や出現を強く待ち望むこと」を意味する「待望(たいぼう)」等が挙げられます。
従って、「切望いたします」は「渇望いたします」や「熱望いたします」や「希求いたします」や「待望いたします」等と言い換えることが出来ます。
また、少し柔らかい表現にするなら、「切に望みます」や「切に願います」と言い換えることも可能です。
まとめ
「切望いたします」は「心から強く望みます」との意味の丁寧な敬語表現となります。