「平仄を合わせる」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「平仄を合わせる」とは? ビジネス用語【一語】

この記事ではビジネスでしばしば使われる表現である「平仄を合わせる」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「平仄を合わせる」とは?意味

「平仄を合わせる」の表現における「平仄」の読みは「ひょうそく」で、「物事の順序や道理や筋道のこと」を意味する言葉です。

日常的に接する機会の少ない言葉なので、読み方や意味が分からないと言う方も少なくないでしょう。

しかし、この言葉は行政書類などで使われることが多く、ビジネスマンならその意味や使い方を知っておきたい言葉です。

ちなみに、この「平仄」の語源は、「漢詩のリズムを美しく整えるための配列法」を意味する漢詩の用語だと、されています。

漢詩の世界では、現在もこの意味で使われることもあります。

「平仄」は以上のような意味なので、「平仄を合わせる」「矛盾等がないように、順序や筋道を整えること」の意味になります。

「平仄を合わせる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「平仄」「平仄を合わせる」の意味は、先に説明した通りで、決してネガティブな表現ではありません。

しかし、「平仄を合わせる」という言葉は、「自分の都合の良いように言い換えて、ごまかすこと」の意味でも使われることがあるため、良い印象を持たない人もおられます。

また、この「平仄」「平仄を合わせる」は、日常的に使われる言葉ではないため、その意味を正しく理解できない方も少なくありません。

従って、ビジネスマンとしては相手がこの言葉を使った際に、意味が理解できることは必要ですが、自分が使う場合には、少し配慮が必要と言えます。

誤解を招かないように、相手に応じて言い換え表現を使う方が良いこともあり、この点も合わせて理解しておくことが大切です。


「平仄を合わせる」を使った例文

・『この書類は、過去の書類と平仄を合わせて作成してください』
・『私の上司は、過去の発言と平仄を合わせることなく、異なる指示を平気でするので、どうすべきか迷うことがよくあります』
・『この会社では、何かにつけて平仄を合わせるべきと、形式的な面に拘り過ぎるきらいがあると感じます』

「平仄を合わせる」の類語や言い換え

「平仄」の類語としては、「辻褄(つじつま)」「帳尻(ちょうじり)」などが挙げられます。

従って、「平仄を合わせる」「辻褄を合せる」「帳尻を合わせる」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「平仄」の読みは「ひょうそく」で、「平仄を合わせる」とは「平仄を合わせる」「矛盾等がないように、順序や筋道を整えること」の意味になります。

平たい表現に言い換えると、「辻褄を合せる」「帳尻を合わせる」となります。