「ご挨拶を賜る」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご挨拶を賜る」とは?
はじめに「ご挨拶を賜る」の意味を解説していきます。
「賜る」は「もらう」をへりくだった表現にした謙譲語です。
このことから「ご挨拶を賜る」は、「挨拶をもらう」を丁寧にした表現と言えます。
この表現は、スピーチや訓話などをもらう場合にも、司会者からの紹介として使われることが多いでしょう。
「ご挨拶を賜る」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご挨拶を賜る」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、会社の式典で懇意にしている取引先の社長にスピーチをお願いしたとします。
このような場合に、司会者が社長にマイクを渡す際には「それでは〇〇社長より、ご挨拶を賜りたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と紹介するとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、使う場面です。
賜るという表現自体が、少しかしこまった場面で使用することの多いものです。
そのため、日常の会議や、会話などで使用すると、相手に違和感を与えてしまう可能性があります。
普段使いするには、あまりに丁寧すぎるので、過剰な表現と受け取られるのです。
「ご挨拶を賜る」を使った例文
ここでは「ご挨拶を賜る」を使った例文を挙げていきます。
使い方としては、例文のように前後に変化を持たせる使い方ができます。
また「賜る」で止める使い方は少なく、一般的には「賜りたい」「賜りたく」と使用することが多いと言えます。
・『それでは、ご挨拶を賜りたいと思います』
・『〇〇様より、ご挨拶を賜りたいと存じます』
・『ご挨拶を賜りたく、よろしくお願いいたします』
「ご挨拶を賜る」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご挨拶を賜る」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご挨拶を賜る」の類似表現
まず「ご挨拶を賜る」の類似表現について解説します。
「ご挨拶を賜る」は「ご挨拶を頂戴する」と言い換えるができます。
表現は異なりますが、意味としては概ね同じになります。
「ご挨拶を賜る」の敬語表現
つぎに「ご挨拶を賜る」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「ご挨拶をいただく」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご挨拶を賜る」という表現は、比較的フォーマルな場面でのみ使用される言葉です。
そのため、日常会話などで使用するには、少し敷居の高い表現とも言えます。
場面に応じて使い分ける必要があるので、十分に注意して使うとよいでしょう。