「弊誌」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「弊誌」とは?
「弊誌」は、自分達の雑誌などをへりくだって表現したものです。
たとえば、自分の会社のことを「当社」と呼びます。
そして、これをへりくだって表現すれば「弊社」になるのです。
なお、「弊」には「悪しき慣習」のような意味があります。
これは、「弊害」などで使用される言葉なのです。
これを自分の雑誌や刊行物に付与すれば「弊誌」となります。
自分達の雑誌のことを「本誌」と呼ばずに「弊誌」とすることで、相手に敬意を示しているのです。
「弊誌」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「弊誌」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、ある教授が論文を発表したとします。
それは非常に興味深い内容のため、雑誌に掲載して世の中に広めたいと考えたのでした。
このような場合には、「教授の論文を、是非弊誌に掲載させてください」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分達の雑誌のことを、へりくだって表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「弊誌」の使い方に注意しましょう。
これは、わざわざへりくだる必要が無い場合には言い換えるべきです。
たとえば、「本誌」や「当誌」としても、同じような意味で使用できるのです。
相手や状況によっては、過剰な謙譲表現を避けるべきなのです。
「弊誌」を使った例文
「弊誌」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加える事で、自然で分かりやすい表現を作成できるのです。
・『今後は、弊誌に掲載させてください』
・『是非、弊誌で連載していただきたい』
・『何卒、弊誌に寄稿いたきたく思います』
「弊誌」の類語と敬語での言いかえ
それでは「弊誌」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「弊誌」の類似表現
「弊誌」の類似表現には、「本誌」があります。
「弊誌」と「本誌」は、どちらも自分達の雑誌や刊行物を示します。
謙譲表現の有無に違いはありますが、同じように使用できる類似表現だと言えるのです。
「弊誌」の敬語表現
「弊誌」を単独で敬語に言い換える事はできません。
ここでは「弊」を使用してへりくだっているため、既に敬語になっているとも言えます。
これを更に敬語にする場合、言葉を付け加えて表現する必要があります。
たとえば、「弊誌に寄稿いただきたい」とすれば、謙譲語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「弊誌」は、自分達の雑誌などをへりくだって表現したものです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。