この記事では、日常でもビジネスシーンでもしばしば使われる言葉の「いみじくも」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「いみじくも」とは?意味
「いみじくも」とは、「非常に上手くや、適切に」と言った意味を持つ言葉です。
この言葉は、「忌む」を由来とする「はなはだしい」との意味を持つ形容詞の「いみじ」の連用形+係助詞「も」により構成されたものです。
「いみじくも」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「いみじくも」は先に記した通り、「非常に上手くや、適切に」との意味を持ち、もともとはポジティブ、ネガティブいずれの表現でも使われていた言葉です。
しかし、今日ではポジティブな表現で使われることの多い言葉です。
この言葉は、非常に誤用されることの多い言葉で、以下の言葉と同じ意味だとして誤って使われることがあります。
混同される例としては、「偶然にも」との意味の「奇しくも(くしくも)」や、「恐れ多くも」との意味の「畏くも(かしこくも)」等が挙げられます。
これらの意味として使われることが非常に多いですが、これは間違いです。
正しい意味や、その使われ方のニュアンスは、次に示す実際の例文も参照にして確認してください。
「いみじくも」を使った例文
・『この歴史小説は、明治維新の歴史をいみじくも解説していると言えます』
・『この事件の背景については、いみじくも彼が説明してくれた通りです』
・『「この場所は、いみじくも祖父の生家があった所です」の文章でのいみじくもの使い方は、奇しくもと同義として使われており、これは間違った使い方です』
「いみじくも」の類語や言い換え
「いみじくも」の類語や言い換えとしては、「見事に」や「的確に」を上げることが出来ます。
「いみじくも」の言葉は、非常に柔らかい印象を受ける言葉ですが、実際には対象になるものの範囲を限定して、それをより強調する役割のある言葉で、「見事に」や「的確に」よりも、意味としては強い言葉だと言えます。
また、「見事に」や「的確に」は「いみじくも」よりも幅広い意味を持つため、使い方によっては、ぼやけた意味となることもあります。
「いみじくも」を使うことで、ニュアンスが伝わる文章とすることが可能で、上手に使いたい言葉と言えます。
まとめ
「いみじくも」とは、「非常に上手くや、適切に」と言った意味を持つ言葉です。
「いみじくも」の同義語としては、「見事に」や「的確に」を挙げることが出来ます。
また、この「いみじくも」は意味を取り違えて誤用されることが多い言葉です。
誤用される例としては「偶然にも」との意味の「奇しくも(くしくも)」や、「恐れ多くも」との意味の「畏くも(かしこくも)」等が挙げられます。
この類語や誤って使われる意味を十分に把握し、正しい使い方をしたいものです。