「ご厚意にあずかる」という表現法についての解説です。
「ご厚意にあずかる」とは?意味
「ご厚意にあずかる」は、相手側からの行為を受け取りますという意味で、ビジネスであれば、相手側から受けた親切心を受け取りますという表現です。
ちなみに、この言葉、受けた親切心を受け取ると宣言しますが、受けた恩についてお返しすると宣言はしません。
よって、「ご厚意にあずかる」を繰り返せば恩を返さない人という意味になるのでビジネスにおいてはマイナスの印象を意味しますので注意が必要です。
しかも、この言葉、口にしない限り、周囲に行為を受け取ると宣言しませんので実質無言で行為を受け取ることを意味します。
「ご厚意にあずかる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご厚意にあずかる」は、ビジネスでは、相手側の善意と見て取れる厚意を受け取るという意味で手助けを受け入れるという意味で使用します。
ですが、この言葉は、行為を受け取ることを宣言するだけで、受けた恩については返すと宣言していません。
ここがこの言葉の注意すべく点で受けた恩義を返す場合、「ご厚意に報いる」と称して相手方に恩を返そうと宣言せねばなりません。
「ご厚意にあずかる」を使った例文
・『多くの方のご厚意にあずかることで会社が繁栄いたしました』
・『先輩方のご厚意にあずかる』
「ご厚意にあずかる」の返答や返信例
「ご厚意にあずかる」は、相手側が宣言をした場合、善意を受け取るという意味なので返事をする必要性は特にないです。
というよりも、善意を受け取ると宣言をせずに行為を無言で受け取ることを「ご厚意をあずかる」と称して結果論としてこの言葉を使用することが多いので、この言葉は別に返事は不要で返答及び返信は不要です。
ただ、あまりにも相手側が恩義を受け続け、恩を返さない場合、一言「いつになったら、ご厚意に報いるのか?」と言ってもよいでしょう。
まとめ
「ご厚意にあずかる」は、宣言というよりも内に秘めたる宣言で、相手側にたいしてわざわざ宣言することではないです。
どっちかと言うと結果論で、そうなったという宣言になり、手助けをして貰い、その行為を受け取ったという宣言です。
だから、「ご厚意に報いる」という言葉よりもビジネスでは微妙な言葉になり、相手側の行為に甘えてばかりになるという悪いイメージがついてしまうのです。
よって、ビジネスでは、相手の好意を受け取るだけではなく、相手に対して受けた恩を返すという言葉のほうが望ましいため、「ご厚意に報いる」という言葉のほうが望ましい表現です。
この言葉は言い方が悪いんですが、甘えていると取られる部分があり、恩を受け取るばかりで返すことは別として考えます。