「ご法度」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「ご法度」とは?
「ご法度」は、禁じられていることを言い表した言葉です。
これは「ごはっと」と読みます。
「法度」は、中世における「法律」や「おきて」の呼称と考えるとよいでしょう。
これが転じて、「禁じられていること」を言い表す言葉として使用されています。
また、ここでは接頭語の「ご」を付与しています。
「法度」に接頭語を付与して「ご法度」とすることで、相手に敬意を示すような表現にしているのです。
なお、ビジネスで使用する場合は、たとえば「この業界ではご法度です」のように使用します。
このようにすることで、暗黙的に禁じられているような様子を言い表すものになるのです。
「ご法度」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「ご法度」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが仲介業を営んでいたとします。
すると、取引先が相手と直接交渉したいと申し出てきたのです。
このような場合には、「直接交渉するのは、ご法度になっています」と述べるとよいでしょう。
これにより、禁じられている様子を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「ご法度」の使い方に注意しましょう。
これは、「ご法度」という一連のフレーズで使用されるものです。
つまり、接頭語を除去して「法度」と使用することは、あまりないのです。
文法上の誤りではありませんが、「ご法度」という形で使用したほうが、自然な表現になるでしょう。
「ご法度」を使った例文
「ご法度」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加える事で、自然な印象の表現を作成できるのです。
・『そのような行いは、ご法度だと思います』
・『この業界では、ご法度になっております』
・『この会社では、ご法度だそうです』
「ご法度」の類語と敬語での言いかえ
それでは「ご法度」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「ご法度」の類似表現
「ご法度」の類似表現には、「禁止事項」があります。
「ご法度」と「禁止事項」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「ご法度」の敬語表現
「ご法度」は、接頭語によって既に敬語表現されています。
これを更に敬語で言い換える場合は、言葉を組み合わせて表現する必要があります。
たとえば、「ご法度かと存じます」とすれば、謙譲語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「ご法度」は、禁じられていることを言い表した言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。