「固辞する意向です」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「固辞する意向です」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「固辞する意向です」について解説をします。

「固辞する意向です」とは?意味

断るという考えを簡単には変えない、断る考えでいる、といった意味です。

「固辞」には、進められたことをかたく断ること、すでに持っている自分の地位や権利などを放棄することという意味があります。

自分が名誉に思うようなことや、自分にとって利益になる依頼などを、何らかの理由で断ることをいいます。

また、遠慮して地位や権利などを受けないこともいいます。

「固」は、かたい、がっちりかたまって動かないという意味を持つ漢字です。

そのため、「固辞」には、その意志が非常にかたいという意味も含まれています。

「意向」は、心の向かう方向、どうするつもりかという気持ち、考えという意味です。

「です」は敬意を表す語です。

「固辞する意向です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、光栄なことや利益になるようなすすめを断るときに使用をします。

その決心がかたいときに使用をするものです。

人に何かを言われて気持ちがすぐに変わってしまうようなときには用いません。

たとえば、○○賞を与えますと伝えられたとします。

この賞をもらうことは大変光栄なことなのですが、この賞は受け取らないことにしました。

その気持ちは簡単には変わりません。

そのようなときに、断りますという意志を示すために、このような言葉を使用します。

自分が固辞する場合は「~意向です」という表現をしますが、他人が固辞をする場合は「~意向のようです」と表現することもあります。

気をつけたいのは、断る事柄がそれを断る人にとって、光栄であったり、利益になったりする場合に「固辞」という点です。

迷惑になるから断るということではありません。


「固辞する意向です」を使った例文

・『○○への昇進は固辞する意向です』

「固辞する意向です」の返答や返信例

どのような対応をするのか、2つの方法が考えられます。

まず、すすめている事柄などをこれ以上すすめることは諦めるです。

それに応じてもらえないと諦めます。

もう一つは、応じてもらえるまで何度でもお願いをするです。

どうしてもそれを受け取って欲しい、依頼などを引き受けて欲しい。

そういったときには、断られても何度でもお願いすることになるでしょう。

しかし、相手にとっては迷惑です。

場合によっては相手の仕事などに支障を与えてしまうことを考えて行動しましょう。

まとめ

この言葉は、断るという考えがかたいことを示すものです。

面倒だから断るという意味ではない点に注意をしてください。

光栄なことや利益になるすすめなどを断るときに用いるものです。