「模索しておりました」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「模索しておりました」とは?
「模索しておりました」は、手探りでさがしていたような場合に使用できる言葉です。
「模索」は「もさく」と読みます。
これは「手さぐりで探し求めること」を意味する言葉です。
明確な探し場所があって探すのではなく、どこを探せばよいのかすらも迷いながら探す様子を、「模索」という言葉で表現しているのです。
また「模索」は名詞ですので、動詞の「する」を付与できます。
この「模索する」に謙譲語の「おる」を付与すれば「模索しておる」になります。
これに丁寧語の「ます」を過去形にした「ました」を付与すれば「模索しておりました」のようになるのです。
このように述べる事で、過去に「模索していた」ことを言い表す言葉にできるのです。
「模索しておりました」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「模索しておりました」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、事業主として過去を振り返っていたとします。
企業したばかりの頃は、ビジネスの方向性すらも見定める事ができなかったのです。
このような場合には、「あの頃は、会社の方向性を模索しておりました」と述べるとよいでしょう。
これにより、手探りでさがし求めていた事を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「おりました」の使い方に注意しましょう。
これは謙譲語の「おる」を含んでいます。
ここから「おる」を除外すれば「いました」という丁寧語の表現になります。
少しの違いで敬語の種類に変化が生じますので、注意して使い分けるとよいでしょう。
「模索しておりました」を使った例文
「模索しておりました」を使った例文を挙げます。
例文のように、模索の対象を先に述べると、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『あの頃から方向性を模索しておりました』
・『自分の将来を模索しておりました』
・『キャリアを模索しておりました』
「模索しておりました」の類語と敬語での言いかえ
「模索しておりました」の類語と敬語を解説していきます。
「模索しておりました」の類似表現
「模索しておりました」の類似表現には、「探し求めておりました」があります。
「模索して」と「探し求めて」は、同じようなニュアンスで使用できる言葉なのです。
「模索しておりました」の敬語表現
「模索しておりました」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「模索していました」に言いかえできます。
まとめ
このように「模索しておりました」は、手探りでさがしていたような場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。