みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「可能性を模索しております」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「可能性を模索しております」とは?
「可能性を模索しております」は、「かのうせいをもさくしております」と読みます。
「可能性」とは、「物事が実現できる見込み」という意味の言葉です。
「可能」は、「可」と「能」の漢字の組み合わせで成り立ち、「可」には「良い、出来る、してよい、」といった意味合いがあり、「能」には「出来る、働き、効き目」といった意味合いがあります。
「~性」には、「物事の性質」を表すニュアンスがあります。
「模索」には、「手探りでさがすこと」という意味があります。
「模」には「基準、手本」という意味合いがあり、「索」には「縄」という意味合いがあり、縄の元を手でたぐり寄せるニュアンスから「さがす、もとめる」といった意味合いを含む言葉となります。
つまり、「可能性を模索しております」は、物事を実現できるかどうかの判断を、手探りで探し求めている状況であることを相手に伝えた言葉です。
「可能性を模索しております」の使い方や注意点
ビジネスシーンにおいて、「可能性を模索しております」はよく使われています。
「可能性」を「探している」という状況であることから、相手からの相談事や頼み事、問い合わせ等があり、それについての対応の際、物事を前に進ませるための努力をしている場面になります。
ですから、「可能性を模索しております」は“前向きな言葉”とも言えるでしょう。
この言葉の注意点としては、「可能性」と「模索」のいずれも不確定なニュアンスの言葉であることです。
この言葉単体では、具体的な進め方や期日など、ビジネスシーンにおいて重要な内容を伝えることは出来ませんので、覚えておきましょう。
「可能性を模索しております」の言い換え
・『可能性を試しております』
・『可能性にチャレンジいたします』
・『前向きに検討しております』
いずれの言い方も、物事を前に進ませるための努力が伺える、“前向きな言葉”となっています。
ただし、具体的な情報は含まれていないため、この言葉との組み合わせとして、手法や期日などを明確に伝えると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「可能性を模索しております」は、物事の実現に向けて、前向きに取り組む姿勢を表現し、その努力を相手に伝えるための言葉となります。
ビジネスでは、あらゆる困難や突発的なトラブルはつきものです。
しかし、物事が滞ってしまうことが一番の問題となるのがビジネスの難しさでもあります。
立ち止まることなく、果敢にチャレンジする姿勢は、相手に期待と信頼感を与えることにも繋がり、その先のコミュニケーションも円滑に進めることが出来るに違いありません。
「可能性を模索しております」や言い換えの言葉を上手く使いこなしてみてはいかがでしょうか。