この記事では「今後はお気遣いなさいませんよう」について解説をします。
「今後はお気遣いなさいませんよう」とは?意味
これからは気を遣わないで、といった意味です。
「今後」は、この言葉を述べている時点よりも時間的に先のことを指します。
「お気遣い」は「気遣い」に「お」をつけて敬意を表す表現にしたものです。
「気遣い」には、あれこれと気を配ることという意味があります。
「なさいませんよう」は、~しないようにという意味です。
「なさい」は「なさる」のことで、「する」「なす」の尊敬語です。
「お~なさる」の形でも用いられ、敬意を表します。
「ません」は丁寧な打消しの表現です。
「よう」は婉曲な命令の意を表します。
「今後はお気遣いなさいませんよう」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、他人から気遣いを示してもらったけれど、それは今後はしないで欲しいときに述べるものです。
お中元をもらったとします。
お中元をいただくことは、大変ありがたいのですが、そういった気遣いはしないでもらいたいです。
何も伝えなければ、来年もお中元を贈ってくることでしょう。
そういったときにこの言葉を伝えます。
気遣いに対して「それをやらないでください」「結構です」と断ると、相手を不快にさせます。
「せっかくやってあげたのに」という気持ちになることでしょう。
そのため、気遣いをしないで欲しいことを伝える際には、言葉を選ぶ必要があります。
「好意を示してくれるのはうれしい、けれども気を遣わなくてもよいです」と穏やかに伝えることがポイントです。
気遣いに対しては感謝の気持ちを伝えます。
「今後はお気遣いなさいませんよう」を使った例文
・『今後はお気遣いなさいませんよう、お願い申し上げます』
「今後はお気遣いなさいませんよう」の返答や返信例
「わかりました」の意を伝えるとよいでしょう。
気遣いをしないで欲しいのは、その行為が迷惑だからではありません。
相手に気を遣わせるのが悪いと思って、このようなことを伝えてきています。
迷惑だったのだ、嫌われたのだなど思わないようにしましょう。
お中元でそうめんを贈り、この言葉が返ってきたとします。
その場合、そうめんではない方がよいという意味ではありません。
つまり、来年はそうめんを贈らなければよく、ゼリーならよいといったことではないのです。
気を遣う必要はないのです。
まとめ
この言葉は、これからは気を遣わなくてよいことを伝える際に用います。
「結構です」「迷惑です」といった伝え方では、相手を不快にさせることがあるので、言葉を選ぶ必要があります。
穏やかに伝えられるように考えてみてください。