「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」について解説をします。

「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」とは?意味

あれこれ気を遣わないでくださいという意味です。

「お心遣い」「心遣い」「お」をつけて、相手を敬う表現にしたものです。

「心遣い」とは、あれこれと気を配ることをいいます。

「下さい」「くれ」の尊敬語で、相手に何かをすることを求める意です。

「ません」は丁寧な打消しの意です。

つまり、「下さいません」は、心遣いをしないようにと相手に求めていることになります。

「よう」は婉曲な命令の意です。

「お願い申し上げます」は相手に何かを依頼するときに用いる言葉です。

「申し上げます」は、「言う」の謙譲語の「申し上げる」と、敬意を表す「ます」をつなげています。

「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、このような好意は今後してくれなくてもよいと伝えるときに用います。

お歳暮をもらったとします。

こちらのことを考えて、気を配って贈ってくれました。

受け取った側としては非常にうれしいのですが、あれこれ気を配ってくれることに申し訳ないという気持ちを持っています。

そういった負担を軽減したいので、今後はお歳暮を贈らないで欲しいです。

「贈らないでください」「いりません」のようにストレートに伝えてしまうと、相手に不快な思いをさせてしまうため、伝え方に気をつける必要があります。

この言葉の場合だと、相手を気遣いながら、「今後はそのようなことはしなくてよいです」と伝えることができます。

断り方には、お礼状でお断りする方法や、電話でお断りする方法があります。

電話では言いにくいということもあるので、はっきりと伝えられるように気をつけましょう。


「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」を使った例文

・『○○をありがとうございます。今後はお心遣い下さいませんようお願い申し上げます』

「お心遣い下さいませんようお願い申し上げます」の返答や返信例

いろいろな事情があって断っているので、そのことを理解してあげましょう。

今後は同じような心遣いをする必要はないと承知した旨を伝えます。

好意で行ったことが、相手にとっては迷惑になることがあります。

断られて気分を害するかもしれませんが、相手には相手の事情があるので、そのことを考慮してください。

まとめ

この言葉は、相手からの心遣いを断るときに用います。

こちらのことを考えて行ってくれたことなので、断りにくいものがあります。

しかし、会社の規程でそれをしてはいけないということもあります。

そういったときには、丁寧に断るようにしましょう。