この記事では「お知恵を拝借したく存じます」について解説をします。
「お知恵を拝借したく存じます」とは?意味
あなたの知恵を借りたい、知恵を貸してください、という意味です。
「お知恵」は、「知恵」に「お」をつけて相手を敬う言い方にしたものです。
「知恵」には、物事を正しく判断して処理する能力という意味があります。
「お」は相手に属するものの名につくと、その所有者に対して尊敬の意を表します。
この場合の知恵は聞き手のものを指しており、聞き手に対して敬意を表しています。
「拝借」は、借りることを自分の側を低めていう語です。
何かを借りるのは話し手側です。
「たく」は話し手の希望を表します。
「存じます」は「思う」「考える」の意の謙譲語である「存ずる」と、敬意を表す「ます」をつなげています。
何かを思ったり考えたりしているのは話し手です。
「お知恵を拝借したく存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、聞き手の知恵を貸して欲しいときに述べるものです。
自分だけの知恵ではどうにもならないときに用います。
どんなに考えても、自分の頭だけでは足りないことがあります。
そういったときには、他の人の知恵が役立ちます。
自分にはない知恵を持っていたり、自分にはない経験をしていたりして、それらが助けとなるのです。
「お知恵」「拝借」などは相手を敬う表現なので、この表現で失礼にはなりません。
何かをお願いするときに「ください」と表現することがあります。
「ください」は「くれ」の尊敬語で丁寧な表現なのですが、場合によっては押し付けているような印象を与えてしまいます。
「存じます」は「思います」という意味で、お願いの言葉ではありませんが、このような表現で遠回しにお願いをすることができます。
「存じます」の方が押し付けている印象がありません。
「お知恵を拝借したく存じます」を使った例文
・『お知恵を拝借したく存じます。どうかよろしくお願いします』
「お知恵を拝借したく存じます」の返答や返信例
知恵を貸すことができるなら貸してあげましょう。
知恵を貸したからといって減るものではありません。
話し手自らが考える必要があるときには、考えさせるようにしましょう。
自分で考えることで成長できます。
自分だけの力では考えることが難しいようなら、アドバイスをしてみるとよいでしょう。
それをヒントに自分で解決策を見つけるかもしれません。
まとめ
この言葉は、聞き手に知恵を出して欲しいときに用いるものです。
自分の知っている事柄だけではどうにもならないときには、他人の知恵が役に立ちます。
他の人の力を借りてもよいです。