「事態を生ずる」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「事態を生ずる」とは?
「事態を生ずる」は、「事態が生ずる」のほうが自然な使い方だと言えます。
「事態」とは、事の状態であり、これが発生する事を「生ずる」と表現できます。
しかし「生ずる」は「生じる」と同じ意味であり、「事態を生ずる」とは使用します。
「事態を」とした場合は、「事態を生じさせる」のほうが自然です。
また、「生ずる」と使用する場合は、「事態が」としたほうが自然な使い方になるのです。
いずれにしても、「何らかの状態が発生する」ことを表現した言葉だという事が分かるのです。
「事態を生ずる」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「事態を生ずる」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが仕事でトラブルに出会ったとします。
このまま対処しなければ、大きな問題に発展するおそれがありました。
このような場合には、「このままでは、困った事態を生ずるでしょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、何かの状態が発生する様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「事態を」の使い方に注意しましょう。
これは「事態が」とした方が自然な使い方になります。
組み合わせる言葉が「生ずる」の場合には「事態を」という表現は不適切だと言えるのです。
文章のバランスを考えて、上手に言葉を選択するとよいでしょう。
「事態を生ずる」を使った例文
「事態を生ずる」を使った例文を挙げます。
ここでは「事態を」としていますが、「事態が」で言い換えたほうが自然な表現になると言えます。
・『このままでは、困った事態を生ずるでしょう』
・『手を打たなければ、問題のある事態を生ずることになりそうです』
・『今のまま見過ごしていては、誤った事態を生ずるのではありませんか』
「事態を生ずる」の類語と敬語での言いかえ
「事態を生ずる」の類語と敬語を解説していきます。
「事態を生ずる」の類似表現
「事態を生ずる」の類似表現には、「事態を生じる」があります。
「生ずる」と「生じる」は、同じ意味で使用できる言葉だと言えるのです。
「事態を生ずる」の敬語表現
「事態を生ずる」を敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「事態を生じます」に言いかえできます。
なお、この場合は丁寧語の「ます」を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「事態を生ずる」は、「何らかの状態が発生する」ことを表現できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。