ビジネス用語の「五月雨式にすみません」はどんな意味がありどんな風に使う言葉なのでしょうか。
「五月雨式にすみません」とは?意味
「五月雨式にすみません」とは、「一度で終わらずだらだらと続けてすまない」どういう意味で使われるビジネス表現です。
「五月雨式にすみません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
旧暦の5月ごろに長く降り続く雨のことを「五月雨」といいます。
現在の梅雨時に降る雨のことで、それほど強くはないもののだらだら降りなかなかやまない雨を表す言葉です。
弱い雨がだらだらと降り続きやんだと思ったらすぐにまた降り始めるような絶え間なく降り続く様子から、物事が一度で終わらず何度も繰り返すようにだらだらと続くさまのことを「五月雨式」といいます。
一般的には次から次へと新製品を投入したり相手に休む暇も与えず攻め手を増やしたりなど勢いがあって間を空けない様子を表し立て続けに勢いよく行うさまを示す表現ですが、本当なら一つにまとめてほしいのにまとまりがなくだらだらと繰り返すというネガティブな意味合いでも使われる表現です。
「五月雨式にすみません」というのはそちらのネガティブな意味合いで使われている言葉であり、本当ならあらかじめまとめておき一度で済ませた方がいいのにひとつずつを送り出すようにだらだらと長く続いていることを詫びています。
小出しにするようなやり方を悪いと思っている自覚はあるので相手に対してすまないと侘びていますが、だらだらと長く続くやり方に対して迷惑をかけているのは事実であり謝ったからいいというものではありません。
すまないと思って「五月雨式にすみません」と口にするのは良いのですが、とりあえず形だけでも謝罪の言葉を口にしようとして使うと逆に不信感を招く可能性もあります。
「五月雨式」という言葉も普段使われるような表現ではなく、率直に謝るべきところなのにややこしい言い方をしていると思われる可能性があるので注意が必要です。
「五月雨式にすみません」を使った例文
・『五月雨式にすみません、もう一つ案件があるのですがよろしいでしょうか』
・『五月雨時期にすみませんが追加の依頼もよろしくお願いします』
「五月雨式にすみません」の返答や返信例
・いえいえ
五月雨式であることを負担に感じていない場合の返答です。
軽い言葉で返すことで負担になっていないことをアピールします。
・できればまとめて頂けると嬉しいのですが
五月雨式であることに対して抗議したいときに用いる返答です。
直接非難するのではなく、こうしてくれると嬉しいと提案の形にすることで柔らかい印象になります。
まとめ
「五月雨式にすみません」は使う場面の限られる表現です。
普段使わないような難しい言葉を使っているため相手が不満に思う可能性もあるので使い方に注意してください。