「鬼籍に入る」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「鬼籍に入る」とは?
「鬼籍に入る」は、「死ぬ」や「亡くなる」と遠回しに表現する言葉です。
「鬼籍」とは、死んだ場合に登録される帳簿のことです。
これは、国の制度として存在する訳ではありません。
閻魔大王が持っている閻魔帳に由来していると言われているのです。
つまり、「鬼籍」とは、仮想の帳簿なのです。
人間は生まれた場合には、国の制度として「戸籍に入る」ことになります。
そして、死んだ場合には、仮想の帳簿である「鬼籍に入る」と表現できるのです。
また、このように分かりにくい表現にするのは、「死ぬ」や「亡くなる」という直接的な言葉を避けるためなのです。
「鬼籍に入る」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「鬼籍に入る」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたの親族が亡くなったとします。
そのことを職場で尋ねられたのですが、少し間接的な表現で回答しようと考えたのです。
このような場合には、「残念ながら、鬼籍に入ることになりました」と述べるとよいでしょう。
これにより、死ぬという内容を、遠回しな表現で相手に伝達できるのです。
この言葉を使用する際には、「鬼籍に入る」の使い方に注意しましょう。
この言葉は、あまり一般的な表現とは言えません。
そのため、相手によっては理解されない事もあるでしょう。
そして、扱う内容が人の生死にかかわる事なので、このような誤解はできるだけ避けるべきなのです。
このことからも、あまり積極的に使うべき表現ではないと言えるのです。
「鬼籍に入る」を使った例文
「鬼籍に入る」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を加えていくことで、自然な文章を作成する事ができます。
・『鬼籍に入るのでした』
・『残念ながら鬼籍に入ることになりました』
・『そのまま鬼籍に入るとは思いませんでした』
「鬼籍に入る」の類語と敬語での言いかえ
それでは「鬼籍に入る」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「鬼籍に入る」の類似表現
「鬼籍に入る」の類似表現には、「墓に入る」があります。
「鬼籍に入る」と「墓に入る」は、どちらも「死ぬこと」を間接的に表現した言葉だと言えるのです。
「鬼籍に入る」の敬語表現
「鬼籍に入る」を、敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「鬼籍に入られる」のように言いかえできます。
まとめ
このように「鬼籍に入る」は、「死ぬ」や「亡くなる」を遠回しに表現できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。