この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用的表現の「目処が立つ」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「目処が立つ」とは?意味
「目処が立つ」の読みは「めどがたつ」で、「ものごとの先の見通しが立つこと、または終わりが見えてくること」を意味する表現です。
「目処」とは「ものごとの見通しや、目指すところ」を意味する言葉です。
また「立つ」には、色々な意味がありますが、ここでは「ものごとが好ましい形で成り立ったり維持されたりすること」すなわち、「筋道がきちんと通ること」と言った意味で使われています。
従って「目処が立つ」の意味は、冒頭の意味となるのです。
「目処が立つ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「目処が立つ」と同音で、表記が「目途が立つ」との表現もあります。
辞書では「目処」と「目途」は同義だとして併記されていますが、「目途」は「目標」と言い換えることが出来る言葉で、先に記した「目処が立つ」の意味の中で、特に「終わりが見えてくること」、言い換えると「目標到達が見えてくること」を指して使われることが多く、少しニュアンが違っているとも言えます。
また「目処が付く」との表現もよく使われますが、これは「目処が立つ」と、ほぼ同じ意味です。
ビジネスにおいては、難しい仕事に挑戦的に取り組むことも少なくありません。
そんな時には、目標が達成できるか否かがはっきりしない中で、長く奮闘することが多いと言えます。
そして、奮闘の甲斐あって、ようやく何とかなりそうだと言った感触を得た際に、この「目処が立つ」や「目処が立った」との表現を使うのです。
「目処が立つ」を使った例文
・『難航していたプロジェクトですが、ここにきてようやく目処が立ちました』
・『信号故障により、現在○○駅と○○駅間が不通となっています。復旧の目処が立ち次第ご案内いたします』
・『そちらの仕事が完了すれば、すぐに引き続いてこちらの仕事を行います。従って完了の目処が立ち次第、ご連絡ください』
「目処が立つ」の類語や言い換え
「目処」の類語としては、「見込み」や「見通し」や「目安」等が挙げられます。
従って「目処が立つ」は、「見込みが立つ」や「見通しが立つ」や「目安が立つ」と言い換えることが出来ます。
また、先に記した通り「立つ」は「付く」と言い換えることが出来るので、「見込みが付く」や「見通しが付く」や「目安が付く」と言い換えることも可能です。
さらに「目標が見えてくる」や「可能性が見えてくる」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「目処が立つ」とは、「ものごとの先の見通しが立つこと、または終わりが見えてくること」を意味する表現です。