「如何ともし難い」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しく覚えておきましょう。
「如何ともし難い」とは?
「如何ともし難い」とは、何をやっても難しいこと。
「如何とも」は「どのように試しても」をあらわします。
「し難い」は出来ない状態をいいます。
どんな手を使っても、こじ開けられない課題を例えています。
「如何ともし難い」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「如何ともし難い」とは、何をやっても打開策が見つからない状態をいいます。
立て続けにトラブルが起こっていて、今すぐ明るい希望が見いだせない状況を表現しています。
うまく進んでいないことを、上司に報告するときに使います。
ただ「如何ともし難い」を繰り返し使うと、努力もしないで怠けているように感じられてしまいます。
また遠回しな表現なので、スピードが命の現場では疎ましく思われることもあります。
高みの見物と嫌みを言われないためにも、職場の雰囲気に応じて使い分けていきましょう。
「如何ともし難い」を使った例文
・『エラーが発生し、如何ともし難い状況です』
・『如何ともし難い、不確かな状態となっています』
・『台風のため売れゆきは今ひとつ、如何ともし難いです』
「如何ともし難い」の類語や敬語での言いかえ
「如何ともし難い」の言いかえに「難しい状況」があります。
ストレートにゆゆしき状態を伝えたい場合におすすめです。
「難しい状況です」や「難しい状況でございます」と用いていきます。
「如何ともし難い」の類似表現
「如何ともし難い」と似ている表現に「いたしかねる」があります。
「いたしかねる」は「いたしません」を丁寧にした表現です。
「こちらの件は、いたしかねます」のように、オブラートに包んで断りたいときに使います。
社外の方や取引先とのやり取りで用いられる表現です。
「如何ともし難い」の敬語表現
さらに丁寧な言い方にしたいなら「ご要望にお応えできず」や「ご期待に添えず」という言い方にします。
失礼のない言い方に整えたいときにおすすめです。
「ご要望にお応えできず、申し訳ありません」や「ご期待に添えず、申し訳ございません」と謝りの言葉を付け加えて使用します。
条件が噛み合わず、社外の方の要望に応えられそうもないときに用います。
単なる上司の指示には使えないので、注意しておきましょう。
「如何ともし難い」の返答や返信例
このようなフレーズは、難しい状況をあらわします。
もし大切な取引先の方であれば「ご無理を申し上げて、誠に申し訳ございません」とお詫びのフレーズを返していきます。
その場に応じた、丁寧な対応をしていきましょう。
まとめ
「如何ともし難い」の意味と使い方をおさらいしました。
この表現は厳しい状況をあらわしています。
ただ状況によっては、不可解な言葉だと否定的に受け止められることもあります。
分かりやすい言い方、相手を傷つけない表現をおさえて、ビジネスの達人になっていきましょう。