「蛇足ですが」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「蛇足ですが」とは?
「蛇足ですが」は、「余計なことですが」や「無用な追加ですが」などの意味で使用される言葉です。
これは、蛇の絵を書いたあとに、物足りなくて足を書き足すという故事に、由来した言葉です。
蛇には足がないものですので、もともと完結していた絵に、余計なものを書き足したことになります。
このようなことを言い表したのが「蛇足」という言葉です。
そのため、「余計なこと」や「無駄なこと」を「蛇足」と表現できるのです。
なお、ここでは丁寧語の「です」に逆接の「が」を付与して「ですが」にしています。
そのため、この後続けて、蛇足だと思える内容を述べる必要があるのです。
「蛇足ですが」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「蛇足ですが」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが部長と会話していたとします。
それは、今度新しく協業することになった企業の話でした。
このような場合には、「蛇足ですが、先方の社長は大の野球ファンだという事です」と述べるとよいでしょう。
これにより、本題と直接的には関係のない、余計な追加情報を述べる様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「ですが」の使い方に注意しましょう。
これは、より丁寧な表現の「ございます」で言い換えできるのです。
たとえば「蛇足ではございますが」のようにすれば、相手により丁寧な印象を与える事ができるのです。
「蛇足ですが」を使った例文
「蛇足ですが」を使った例文を挙げます。
例文のように、直接的に関係のないような余計な情報を、そのまま続けて述べるとよいでしょう。
・『蛇足ですが、先方の経営状態はあまりよくないようです』
・『蛇足ですが、先方の社長は大のゴルフ好きのようです』
・『蛇足ですが、彼の実家は昔から続く酒屋だったいうことです』
「蛇足ですが」の類語と敬語での言いかえ
「蛇足ですが」の類語と敬語を解説していきます。
「蛇足ですが」の類似表現
「蛇足ですが」の類似表現には、「余計なことですが」があります。
「蛇足」と「余計なこと」は、同じような意味で使用できる類似の言葉なのです。
「蛇足ですが」の敬語表現
「蛇足ですが」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「蛇足ではございますが」に言いかえできます。
まとめ
このように「蛇足ですが」は、余計な情報を付け足す場合に、使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。