「早々に」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しく学びましょう。
「早々に」とは?
「早々に」は「すぐに」をあらわします。
「早々」には、早くすること、手早く済ませることという意味があります。
至急や直ちにと同じようなニュアンスがあります。
「早々に」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「早々に」は込み入った仕事を、手早く終わらせてくれた先方を労うときに使います。
「早々にご対応いただき、ありがとうございます」がひとつの例です。
また仕事を与えられて、いち早く取り組む意思をあらわすときにも引用します。
「早々に着手いたします」として使います。
先方が速やかに仕事を終わらせてくれたとき、こちらが迅速に作業をおこなうときのフレーズです。
一方で「早々にお願いします」は、同僚または部下にかける言葉です。
目上の方にお願いをするとき「早々」を用いると、急かしている印象を与えてしまい失礼にあたります。
誰に対して使うのか、配慮しながら用いていきましょう。
「早々に」を使った例文
・『早々にお送りいただき、ありがとうございます』
・『承りました。早々に取り掛かります』
・『夏休みの申請は、早々にお願いします』
「早々に」の類語や敬語での言いかえ
「早々に」の言いかえとして「迅速に」があります。
「素早く」というニュアンスがあるので、頼んだ仕事が早く終わった場合のお礼として使えます。
「迅速なご対応ありがとうございます」のように引用します。
「早々に」の類似表現
「早々に」と似ている言い方に「早急に」があります。
「早急に」は、できるだけ早くという意味合いがあります。
緊急案件として、早く処理して欲しいときに用います。
「早急にお願いします」のように使います。
「早々に」の敬語表現
さらに丁寧に伝えたいなら「早速の」があります。
間をおかず、すぐにという意味があります。
ビジネスシーンで良く使うのが「早速のご返信」や「早速のお返事」というフレーズです。
「早速のご返信、ありがとうございます」のように用います。
ビジネスメールやビジネスチャットを送って、先方がすぐに返事をくれた場合に、挨拶言葉として引用します。
覚えておくと便利なので、頭にインプットしておきましょう。
「早々に」の返答や返信例
もし先方がお礼の言葉として「早々に」と伝えてきたら、こちらもお礼の言葉を述べます。
「身に余るお言葉、ありがとうございます」や「もったいないお言葉、ありがとうございます」など、好意的な言葉で表現していきましょう。
まとめ
「早々に」の意味と使い方を学びました。
この表現は「すぐに」のニュアンスがあります。
同じような表現に迅速、早急もあります。
うまく使い分けをしながら、活用してみてください。