「せっかくの機会なので」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「せっかくの機会なので」とは? ビジネス用語【一語】

「せっかくの機会なので」という言い回しについての解説です。

「せっかくの機会なので」とは?意味

「せっかくの機会なので」は、あることをしてから別のあることに切り替えて物事を進行するという意味です。

せっかくという言葉には、わざわざという意味があり、「せっかくの機会なので」は、わざわざ○○をしたが、今度は▲▲をするという具合に前の行動を取りやめて別の行動をするという意味があります。

というのも、せっかくは、前の行動を否定する意味や前の行動を肯定する意味があるので、この場合、○○という行動を否定し▲▲こそが正しいということを意味します。

よって、ビジネスでは、「せっかくの機会なので」は、前の行動は肯定されるか否定され、前の行動はとりあえずおいておいて、今現在の行動の許可を得たい、という流れで使用することが多いです。

「せっかくの機会なので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「せっかくの機会なので」は、ビジネスでは、前の行動を取りやめたり、否定して新しい行動をとるという意味で使用します。

ただ、前の行動は中止されるのかと言われると微妙で、前の行動は既に完了しているがゆえ、新しい行動をとるということのほうがビジネスでは多いです。

よって使用する際の注意点としては、「せっかくの機会なので」は、前の行動と別の行動をするということを頭に入れておく必要があり、前の行動と同じ行動では、「せっかく」という言葉が持つ、前の行動を否定したり、肯定するという意味がなくなります。

同じ行動を肯定するというのは、回りくどいことなので2回も肯定をするのは正直言葉の無駄です。


「せっかくの機会なので」を使った例文

・『せっかくの機会なのでご馳走になります』

「せっかくの機会なので」の返答や返信例

「せっかくの機会なので」は、前の行動を肯定したり否定したうえで、どうするという意味ですから、この言葉の後にどう行動するかを述べることで回答者は回答を示します。

よって、「せっかくの機会なのでご馳走になります」であれば、ご馳走になるという部分について回答をしますので、「どうぞ召し上がっていってください」という形で、ご馳走をふるまうことと食事を共にすることを了承する流れが答えです。

まとめ

「せっかくの機会なので」は、前の行動を肯定するか、否定することで新しい行動をとるという一種の表現法です。

よってビジネスでは、前の行動は置いておいて新しい行動について相手から了承を得るための前振りの会話だという認識でよいでしょう。

だから、「せっかくの機会なので、いただきます」というような言葉で前の行動については置いておいて、今取るべく行動について了承を貰おうというのが、ビジネスの世界での、「せっかくの機会なので」です。