「兼ねる」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「兼ねる」とは?
「兼ねる」は、「かねる」と読みます。
これは、「一つのものが、別の役割を持つこと」の意味で使用される言葉です。
最も有名な使い方は、「大は小を兼ねる」という「ことわざ」です。
これは、大きいものは、小さいものの代用にできることを意味します。
つまり、小さな袋に大きなものは入りませんが、大きな袋にはどちらも入るのです。
この場合の「大」は、「大」としての役割に加えて、「小」としての役割も「兼ねている」のです。
これをビジネスで使用する場合には、たとえば職責などに応用できます。
たとえば、本社の役員と、子会社の社外取締役を兼ねているとの表現が可能です。
そして、このような状態を表現して「兼務」と呼ぶ事もあります。
「兼務」の「兼」は、「兼ねる」と同じ漢字なのです。
「兼ねる」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「兼ねる」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、チーム体制を考えていたとします。
過去のチームでは兼務を多用した結果、職責が曖昧になり、上手くいきませんでした。
このような場合には、「チーム内で役割を兼ねるもは止めましょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、一人の人が複数の役割を持つ状態のことを、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用するときには「兼ねる」の意味に注意して使用しましょう。
「兼ねる」という事は、メインのものがある事が前提になっています。
仕事に例えるならば、本務があるから、兼務があるのです。
そのため何もない状態の場合には、何かを兼ねる事が出来ないとも言えます。
最低でも二つのものを受け持つことで、「兼ねる」という言葉を使用できるのです。
「兼ねる」を使った例文
「兼ねる」を使った例文を挙げます。
例文のように、何かと何かを掛け持つ様子を表現して使用すると、分かりやすい文章を作成できるはずです。
・『大は小を兼ねると言います』
・『執行役員と社外取締役を兼ねる形です』
・『責任者と副責任者を兼ねるのは、体制上の欠陥です』
「兼ねる」の類語と敬語での言いかえ
「兼ねる」の類語と敬語を解説していきます。
「兼ねる」の類似表現
「兼ねる」の類似表現には、「代用する」があります。
これは、完全に同じ意味にはなりませんが、類似の使い方ができる言葉だと言えます。
「兼ねる」の敬語表現
「兼ねる」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「兼ねられる」に言いかえできます。
この場合は、行動の主体が相手になりますので、注意しましょう。
まとめ
このように「兼ねる」は、何かと何かを兼用・兼務することを表現する言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。