「ご迷惑」という言い回しについての解説です。
「ご迷惑」とは?意味
「ご迷惑」は、ビジネスにおいては相手や自分が行う迷惑行為という意味です。
よって、この言葉だけであれば、迷惑行為という意味しかないので、迷惑行為がどうであるかを述べることで、自分だったり他人の迷惑行為がどうあるかを述べます。
なお、この言葉のポイントは、自分の仕出かした迷惑行為のほか、他人が仕出かした迷惑行為がどうあるかを述べるので、迷惑行為がさす対象は何も、自分とは限りません。
なので、この言葉の対象は、言ってしまえば、迷惑な行為をしていれば誰でも対象になり得、言葉が理解できれば、迷惑行為について理解できたとするので対象が人間でなく、宇宙人でも成立する言葉です。
「ご迷惑」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご迷惑」という言葉は、ビジネスでは自らの迷惑行為によって他社に迷惑が及ぶという意味で使用されることが多いです。
よって、注意すべく点を挙げるとすれば、この言葉、だれを対象にしているかがはっきりしていないとかなり失礼にあたるので注意です。
例を挙げれば、「ほかのお客様のご迷惑になりますので」という言葉はここにいるお客さん全員に対して迷惑行為をすることは他の客に迷惑であるとしていますが、これをもっとあやふやにすると、「ご迷惑をかけるのは禁止」というとここにいるお客さん全員なのかスタッフなのかがはっきりしなくなるので誰に対していっているんだということを言う人がいても不思議ではないので、だれに対して述べているかをわかるようにするのは重要です。
「ご迷惑」を使った例文
・『ご迷惑をおかけします』
・『近隣の皆様には、工事でご迷惑をおかけします』
「ご迷惑」の返答や返信例
「ご迷惑」の返答及び返信例は、「迷惑」ということについてだれに対して迷惑だと述べているかが返答及び返信の例になります。
よって、迷惑だと述べているのが、お客さんでお客さんの迷惑行為であれば、お客さんが回答者になるんですが、お客さん自らが迷惑行為について「すみません」と謝罪するかは別問題です。
よって、企業に対しての迷惑行為であるといった場合、回答すべくは、企業になり、企業が迷惑行為について「すみません」と謝罪をします。
まとめ
「ご迷惑」はいわば、迷惑行為という点に「ご」をつけ足して迷惑行為を美化して表現する手法です。
よって、相手や自分の迷惑行為以外の何物でもないので、ビジネスにおいては、単なる迷惑行為でしかないです。
その迷惑行為をどうするかが「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という謝罪だったり、「ご迷惑になりますので慎みましょう』という相手を戒める言葉だったりします。