みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「季節柄ご自愛ください」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「季節柄ご自愛ください」とは?
「季節柄」は「きせつがら」と読み、日本では「四季折々」という意味合いがあります。
「春夏秋冬それぞれの状況や様子に応じて」といったニュアンスと受け取ることも出来るでしょう。
「ご自愛ください」は「ごじあいください」と読み、相手の体調に気遣い、「自身の体を大切にしてほしい」という意味合いを伝える言葉です。
つまり、「季節柄ご自愛ください」は、相手に対して「季節に合わせた体調管理で体を大切にしてほしい」という気持ちを言い表した言葉です。
「季節柄ご自愛ください」使い方や注意点
「季節柄」という言葉は、四季の特徴が色濃い日本ならではの表現とも言えます。
また、春夏秋冬をそれぞれ直接指し示すだけでなく、季節と季節の間、つまり季節の変わり目も「季節柄」に含まれています。
ですから、「季節柄」と表現すると、この言葉を受け取った相手の状況に合わせて“一年中”活用できることが分かります。
「ご自愛ください」は、相手の体調を思いやる言葉です。
丁寧表現の言葉として、目上の相手にも失礼にあたることなく使うことが出来ます。
「季節柄ご自愛ください」を使う際の注意点としては、「お体ご自愛ください」といった言い方をしてしまうケースが多いことです。
「ご自愛」には、「相手自身の体」という意味合いを含むため、重複した意味の言い方となってしまいます。
「ご自愛ください」で完成された言い方になりますので、覚えておくと良いでしょう。
また、すでに体調を崩してしまっている相手に対して「ご自愛ください」は、失礼にあたる場合があります。
状況を見極めて使うようにしたいものです。
「季節柄ご自愛ください」の言い換え
・『季節柄くれぐれもご自愛ください』
・『季節柄どうぞご自愛ください』
・『季節の変り目は、くれぐれもご自愛ください』
・『梅雨の季節となりますので何卒ご自愛ください』
・『木枯らしも吹く季節柄、くれぐれもご自愛ください』
「季節柄」+「ご自愛ください」で、様々な場面で活用できる完成された言い回しになっていますので、ぜひ覚えておきましょう。
また、「くれぐれも」や「どうぞ」といった“思いやりの一言”を添えることで、より相手を気遣うメッセージとして伝えることが出来るでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「季節柄ご自愛ください」は、相手の体調を気遣うメッセージとして、ビジネスシーンをはじめ、様々な場面で使われている言葉です。
ビジネスマナーとして、また、相手との信頼関係と円滑なコミュニケーションに役立てる言葉として、上手く使いこなせるように理解を深めておきましょう。