「ほんの気持ちですが」はビジネス用語としてどのような意味で使われているのでしょうか。
「ほんの気持ちですが」とは?意味
「ほんの気持ちですが」とは、「これは気持ちを形にしただけであって恐縮するほど大したものではありません」という意味で使われる言葉です。
「ほんの気持ちですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
相手に品物や金銭を渡す時へりくだって言う謙譲の気持ちを込めた言葉で「これは気持ちを形にしただけであって大したものではなく気兼ねなく受け取って欲しい」という意味が込められています。
相手に何かを贈るときに贈り物の予良さをことさらにアピールするのは良くない態度だとされています。
個人間のやり取りならあなたのために良いものを選んできたと強調しても問題ありませんが、ビジネスのやり取りで贈り物の素晴らしさをアピールするのはとても押し付けがましく感じられ相手に対する配慮を欠いた行為とみなされます。
ビジネスで品物を贈る場合は相手を立てるためへりくだるのがマナーです。
贈り物が素晴らしいものであってもあえてそれほどではないように振る舞うことで相手を敬う気持ちを表します。
「ほんの気持ちですが」は贈り物が気持ちばかりのものである、つまり「仰々しいものではなくちょっとしたものである」という意味で使われます。
高価な物や貴重な物を贈られ送られると受け取る側もプレッシャーに感じてしまい戸惑ってしまうのですが、「ほんの気持ちですが」と一言添えることで相手に無用な緊張を感じさせることなくスムーズに品物を贈れます。
実際に贈る品物は相手が気兼ねなく受け取れる程度の金額を目安に用意しましょう。
いくら気持ちばかりのものであるからといってあまりにも高価な品だと受け取りをためらわれてしまいます。
相手との関係性や状況に応じて贈り物にはふさわしい相場が存在します。
あまりにも豪華すぎる品物を贈るのは逆にマナー違反になるので注意してください。
「ほんの気持ちですが」を使った例文
・『ほんの気持ちですがお納めください』
・『ほんの気持ちですが皆さんで召し上がってください』
「ほんの気持ちですが」の返答や返信例
へりくだって使う言葉なのでそのまま認めるのはマナー違反です。
相手がへりくだって言っている内容を否定し素晴らしい贈り物であると評価し感謝を伝えてください。
「けっこうな品物を頂きましてありがとうございます」と品物の素晴らしさを伝えつつお礼を伝えるのがふさわしい返答です。
「早速使わせていただきます」など具体的なリアクションを伝える返答もあります。
まとめ
「ほんの気持ちですが」は贈り物のやり取りで必ず登場するビジネス用語です。
この一言があるかないかで印象は大きく変わります。
ビジネスで品物をやり取りする時に備えて覚えておきましょう。