「拘りを捨てる」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「拘りを捨てる」とは? ビジネス用語【一語】

「拘りを捨てる」とは?

使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。

「拘りを捨てる」とは?

「拘り」は、「こだわり」と読みます。

これは「拘る」という動詞が活用された形です。

「拘り」と表記することで、名詞のように使用できます。

そのため、「拘りを持つ」のように名詞として使用できるのです。

ここでは「拘りを捨てる」として、「捨てる」という動詞と組み合わせています。

「捨てる」は、「自分が持っているものを、価値のないものとして放り出す」ことを意味します。

そのため、自分の心の中にある「拘り」を捨て、「拘らないようにする」ことを表現した言葉なのです。

「拘りを捨てる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

それでは「拘りを捨てる」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。

たとえば、あなたが新商品を選定していたとします。

ある商品は価格が安く、ある商品は高機能でした。

しかしあなたの選定基準は、価格が安く、なおかつ高機能な商品でした。

しかし、調査した結果、そのような商品は市場に存在しませんでした。

そのため、あなたは固執していた選定基準を取りやめることにしたのです。

このような場合には「選定基準に関する拘りを捨てることにしました」と述べるとよいでしょう。

これにより、自分が固執していた状態から、固執を辞める状態に気持ちが遷移したことを、上手に表現できるのです。

この言葉は、漢字変換に注意が必要です。

「拘り」と表記してもよいですが、通常使用する場合は「こだわり」と表記します。

現代で使用する場合は、仮名表記のほうが一般的なのです。


「拘りを捨てる」を使った例文

「拘りを捨てる」を使った例文を挙げます。

例文のように、何かに対する固執を解除することを意味して「拘りを捨てる」という表現を使用するとよいでしょう。

・『拘りを捨てるためには、新しい基準が必要だ』
・『昔からの拘りを捨てるには、それ相応の覚悟が必要だ』
・『価格への拘りを捨てることは、企業価値に影響を及ぼす行為だ』

「拘りを捨てる」の類語や言いかえ

「拘りを捨てる」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。

「執着を捨てる」

「拘りを捨てる」の類語には、「執着を捨てる」があります。

「拘り」「執着」は同じ意味ですし、同じく「捨てる」という動詞で表現できる言葉なのです。

「拘らないようにする」

また、「拘らないようにする」「拘りを捨てる」の類語と言えます。

こちらは平易な表現にしたものですが、「拘りを捨てる」という行為と、「拘らないようにする」という行為は、結果的に同じことを示しているのです。

まとめ

このように「拘りを捨てる」は、何かに固執する状態をやめることを、上手に言いかえて表現した言葉です。

ビジネスでも使用できるフレーズですの、上手に活用するとよいでしょう。