この記事では「拘りを持つ」という言葉について説明していきます。
「拘りを持つ」とは?
特定の物事に対して強い意志で取り組むこと、その物事に注力することという意味が拘りで、拘りを持つという言葉ではそのまま拘りを持っているということになります。
「音質に拘りを持つ」など対象を示して使うことが多くなり、その対象は非常に広く、力を注ぐことができる、継続して関わる、頭にあることができる物であれば何でも対象になり得ます。
解決していないこと、追及に終わりがないものに比べると完結したことではやや拘りを持つ対象にはなりにくくなりますが、「1991年の日本シリーズに拘りを持つ」など因縁のような意味合いでも使うことがてきます。
「拘りを持つ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
字面の問題か、「こだわりを持つ」と平仮名で表記されるケースが漢字よりも多く見られます。
共感が得られるかという部分で人に伝えることもありますが、先鋭的な拘りの方が共感が得られにくいとは言えます。
ビジネスの場においては注力するジャンルという意味合いでつかわれ、自動車メーカーであれば「静粛性に拘りを持つ」などと評価することが可能です。
自称することもあります。
接客に関してはスローガンとして「当店ではわかりやすさに拘りを持つ」などというケースはありえますが、直接的に店員が客に「拘りを持つ」ということはメーカーの方向性などで語ることが大半と言えるでしょう。
「拘りを持つ」を使った例文
・『車を買うときは後席の快適性に拘りを持つ』
個人的なポリシーとしての使い方です。
ディーラーに伝えることもあります。
・『字に拘りを持つ人なので丁寧に書かないと』
相手の拘りを知っているというケースの使い方です。
・『過去に拘りを持つ事になった事件があった』
人物像紹介での使い方です。
どちらかというと架空のもののほうが使いやすいでしょう。
「拘りを持つ」の類語や言いかえ
「強い関心を持つ」「熱意を注ぐ」などが近い言葉ではありますが拘りを持つという言葉は独特の立ち位置にあると言えます。
「拘りを持つ」の敬語表現
「こだわりになられる」「お拘りを持たれる」などとすることができます。
「拘りを持つ」の返答表現
拘りに対しては共感があるかないかという会話になることはありえ、「わかります」「わかりません」という糸で返せる会話になることはあります。
スローガンとして使うケースでは返答はしません。
まとめ
拘りを持つという言葉は、強い関心、熱意を持つというような意味ですが「拘り」でしか表現しづらい部分のある言葉です。
平仮名で表記されるケースが実際には多いでしょう。