「至れり尽くせり」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「至れり尽くせり」とは? ビジネス用語【一語】

「至れり尽くせり」はビジネス用語としてどのような意味で使われているのでしょうか。

「至れり尽くせり」とは?意味

「至れり尽くせり」とは、「隅々まで配慮が行き届いていて快適なこと」を意味する言葉です。

「至れり尽くせり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

物事を非常に高く評価するときに用いられる表現で、細部まで手が尽くされていて文句の付けようがないほど快適な様子を表します。

ビジネス用語としては一般的に「最高のもてなし」という意味で使われており、どこにも不満がない最高の扱いを受けた時に用いられる表現です。

相手からあれこれと手を尽くされた接待やサービスの質が非常に高くこれ以上はないと言うほど完璧な待遇であるさまを指します。

「至れり尽くせり」「至れり」はこれ以上ないという最高の地点にまで到達すること、「尽くせり」にはすべてを出し尽くすことという意味があります。

持てる力やできることを全て出し尽くした上で現状考えられる最高の状態にするのが「至れり尽くせり」であり、もてなしや気遣いを評価する言葉の中でも最高級の表現です。

質の高さや豪華さといった意味も含みますが、基本的には相手の気の使いようや気の回し方など配慮が行き届いていることを重視した表現です。

予算が限られているなど品質的にはもっと上がある場合でも今できる中で十分に気を使いもてなそうという気持ちが感じられた場合は「至れり尽くせり」という表現が当てはまります。

個人の感想として満足している時に用いられる表現なので同じようなものであっても「至れり尽くせり」であるかどうかは個人差があります。

自分が気になるところに配慮が行き届いていればその人にとって「至れり尽くせり」ですが、相手が十分に気遣いしていても自分の感じ方と一致していなければ不満が出てしまい「至れり尽くせり」にはなりません。


「至れり尽くせり」を使った例文

・『至れり尽くせりのもてなしを受ける』
・『滞在中は至れり尽くせりの待遇で時間を過ごした』
・『細かいところまで配慮が行き届いている至れり尽くせりの宿』

「至れり尽くせり」の返答や返信例

特に返答は必要ありませんが言葉を返すなら「ありがとうございます」「ご満足いただけて幸いです」などと素直に受け取って喜びの気持ちを伝えましょう。

「至れり尽くせり」の類似表現

・下にも置かない
「下座に座らせることなく丁重に扱うこと」を意味します。

「至れり尽くせり」が扱いの充実度を表す言葉なのに対し、こちらは格上扱いする様子に対して用いられる表現です。

まとめ

「至れり尽くせり」は相手の対応や待遇がとても充実している様子を表します。

ビジネス用語としては相手のもてなしにとても満足した時に使い、もてなしの成功で好感度は大幅に上昇しています。

相手を高く評価する言葉なので正しい意味を理解して使いましょう。