この記事では「お越しになるかは存じませんが」について解説をします。
「お越しになるかは存じませんが」とは?意味
来るのかわからないけれど、という意味です。
「お越し」は「行くこと」「来ること」を敬う言い方にしたものです。
「存じ」は「存ずる」を指し、「思う」「考える」「知る」「承知する」の謙譲語になります。
この場合は「知る」という意味で使用をしています。
「知る」という行為をしているのは話し手です。
「ません」は丁寧な打消しの表現です。
「が」は、前に述べた事柄と後に述べる事柄が反対であることを表す際に使用をします。
「お越しになるかは存じませんが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ある人が来るのかどうかわからないけれど、というときに使用をします。
その人は来ますかと尋ねられたときに用いるもので、来る人に対して直接使うものではありません。
Aさんから、「Oさんは、ここに来ますか」と尋ねられたとします。
このときに、Aさんが自分よりも上の立場の者である場合に、この表現をします。
聞き手を敬う表現をしているので、この表現で失礼にはなりません。
「存じ」は謙譲語なので、自分よりも下の立場の者に対してこのように述べるのは不自然です。
下の立場の者に述べるときには、「知りませんが」「わかりませんが」などとします。
「が」の後には、前に述べた事柄とは相反する事柄が続きます。
たとえば、来るかもしれないという意の言葉や、待っていましょうという意の言葉です。
「が」で言葉を終わりにしてしまうと話が完結しないので、その後も続けるようにします。
前の言葉が丁寧な表現なので、後に続く言葉も丁寧にしましょう。
「お越しになるかは存じませんが」を使った例文
・『お越しになるかは存じませんが、来る予定ですとおっしゃっていました』
・『お越しになるかは存じませんが、もうしばらく待っていましょう』
「お越しになるかは存じませんが」の返答や返信例
「が」の後に続く言葉によって返答内容が変わってきます。
来るはずですという意味のことを伝えられたなら、しばらく待ってみるとよいかもしれません。
少し待っていましょうと提案されたなら、時間が許すのであれば待っているとよいでしょう。
来るのかどうかを知りたいだけなら、相手からの言葉を理解したという意味で、承知しましたなどと伝えます。
このように、「が」の後に何が伝えられるのかによって、どう返すかが変わります。
まとめ
この言葉は、ある人が来るのか尋ねられたときに使用をするものです。
人の出入りが多い職場では、ある人がやってくるのか尋ねられることが頻繁にあることでしょう。
そういったときに使用をします。