「ナラティブアプローチ」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「ナラティブアプローチ」とは?
「ナラティブアプローチ」は、英語の「Narrative Approach」です。
「Approach」はカタカナ言葉の「アプローチ」として頻繁に使用される言葉なので説明不要でしょう。
それでは「Narrative」とは何でしょうか。
これは「物語」と翻訳される言葉です。
これらを組み合わせて「ナラティブアプローチ」とした場合には、ある問題解決手法を示します。
それは、相手が話す物語に着目して、問題を解決しようとするアプローチです。
相手の物語には様々な情報が含まれています。
物語は事実の列挙ではなく、当事者の意思や感情が反映されたストーリーなのです。
その中に、相手の考えや行動指針を見出し、それにアプローチすることで問題の解決を目指すのが「ナラティブアプローチ」という手法なのです。
「ナラティブアプローチ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ナラティブアプローチ」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社で面談を担当していたとします。
隔週で、社員と対話し、カウンセリングするのでした。
そして、対話の際には相手の物語を引き出すことに注力していました。
それにより、相手の考えを把握して、問題の解決に役立てていたのです。
このような場合には、「隔週の対話の時間には、ナラティブアプローチを取り入れています」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の物語を重視したアプローチで、カウンセリングしていることを表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、類似の言葉に注意しましょう。
有名な類似の言葉には、「傾聴」があります。
どちらも相手の話に耳を傾ける手法ですが、若干ニュアンスのが異なります。
意味の違いを理解して、使い分ける必要があるのです。
「ナラティブアプローチ」を使った例文
「ナラティブアプローチ」を使った例文を挙げます。
・『定期的な面談に、ナラティブアプローチを取り入れています』
・『ナラティブアプローチにより、問題特定の精度がアップした』
・『ナラティブアプローチがもたらす効果は、想像以上のものであった』
「ナラティブアプローチ」の類語や言いかえ
「ナラティブアプローチ」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「傾聴」
「ナラティブアプローチ」の類語には「傾聴」があります。
どちらも相手の話に耳を傾けるものですが、「ナラティブアプローチ」は「物語」に着目することをおぼえておきましょう。
「物語に着目したアプローチ」
また、「物語に着目したアプローチ」も「ナラティブアプローチ」の類語と言えます。
こちらは、冗長に表現しただけですが、同じ意味の言葉だと言えます。
まとめ
このように「ナラティブアプローチ」は、相手の物語に着目した問題解決の手法です。
ビジネスでも耳にする言葉ですので、その意味を把握しておくとよいでしょう。