「つかぬことを伺いますが」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「つかぬことを伺いますが」とは?
「つかぬこと」とは、「唐突なこと」を意味します。
これは、「つかぬ」が「付かぬ」のことであり、前の話とのつながりのないことを「脈絡が付かない」として「付かぬ」となったとされています。
ここでは「つかぬことを伺いますが」と使用しているため、唐突な質問であることを、事前に宣言していると言えます。
「伺う」は、「質問する」や「尋ねる」の意味で使用される言葉なのです。
なお、ここでは「伺いますが」と述べているため、続けて実際の質問内容に言及する必要がありことが分かります。
言葉を続けることで、初めて文章が完成するのです。
「つかぬことを伺いますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「つかぬことを伺いますが」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが部長と会話していたとします。
部長とは世間話していましたが、ふいに聞いておきたいことを思い出しました。
良い機会なので、今度の人事異動の理由を、部長に聞いておくことにしたのです。
このような場合には、「つかぬことを伺いますが、今度の人事異動の理由を教えてくださいますか」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に唐突に質問することを、事前に予告できるのです。
この言葉を使用する場合には、「伺う」の使い方に注意しましょう。
「つかぬこと」を付与した場合は、「伺う」が「質問」の意味であると理解できます。
しかし、単独で「伺う」を使用した場合は、「質問」か「訪問」かを識別できないのです。
相手に誤解を与えないような使い方に、注意する必要があるのです。
「つかぬことを伺いますが」を使った例文
「つかぬことを伺いますが」を使った例文を挙げます。
例文のように、相手に対する質問の「前置き」として使用すると、自然な文章を作成できるはずです。
・『つかぬことを伺いますが、私たちの存在意義は何でしょうか』
・『つかぬことを伺いますが、今度の人事異動の理由を教えてくださいますか』
・『つかぬことを伺いますが、来期の経営計画について詳細を教えていただけますか』
「つかぬことを伺いますが」の類語と敬語での言いかえ
それでは「つかぬことを伺いますが」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「つかぬことを伺いますが」の類似表現
「つかぬことを伺いますが」の類似表現には、「唐突なことを伺いますが」があります。
「付かぬこと」と「唐突なことを」は同じ意味の言葉として使用できるのです。
「つかぬことを伺いますが」の敬語表現
「つかぬことを伺いますが」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「つかぬことをご質問いたしますが」のように言いかえできます。
まとめ
このように「つかぬことを伺いますが」は、相手に唐突に質問する場合の「前置き」フレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。