「ご理解いただけますでしょうか」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「ご理解いただけますでしょうか」とは?
「ご理解いただけますでしょうか」は、「理解してもらえますか」という内容を丁寧にした言葉です。
「ご理解いただく」は「理解してもらう」を意味する謙譲語だと言えます。
「もらう」をへりくだって表現すると「いただく」になるのです。
また、「ますでしょうか」は丁寧語の疑問文です。
「ます」と「でしょうか」で構成されています。
そして「でしょうか」は「です」の疑問文なのです。
ここでは誤りがあることに気が付きます。
「ます」と「です」は用途が同じであり、二重に使用する必要がないのです。
「ご理解いただけますでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「ご理解いただけますでしょうか」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが費用交渉していたとします。
世界的な原価高騰により、顧客への販売価格も引き上げる必要が生じたのです。
このような場合には、「当社の都合も、ご理解いただけますでしょうか」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して丁寧な言葉で、理解してもらいたいことを伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、「ますでしょうか」の使い方に注意しましょう。
この使い方は誤用あるため、正しく言いかえて使用するべきなのです。
たとえば「いただけますか」や「いただけるでしょうか」などに言いかえるのが、正しい使い方なのです。
「ご理解いただけますでしょうか」を使った例文
「ご理解いただけますでしょうか」を使った例文を挙げます。
例文のように、理解してもらいたい対象を先に述べるようにすると、分かりやすい文章を作成できることでしょう。
・『当社の都合も、ご理解いただけますでしょうか』
・『原価が高騰している事情を、ご理解いただけますでしょうか』
・『私にも言い分があることを、ご理解いただけますでしょうか』
「ご理解いただけますでしょうか」の類語と敬語での言いかえ
それでは「ご理解いただけますでしょうか」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「ご理解いただけますでしょうか」の類似表現
「ご理解いただけますでしょうか」の類似表現には、「ご理解いただけますか」があります。
「ますでしょうか」が誤用であるため、類似表現に言いかえたほうが正しい言葉になると言えます。
「ご理解いただけますでしょうか」の敬語表現
「ご理解いただけますでしょうか」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「ご理解くださいますか」のように言いかえできます。
まとめ
このように「ご理解いただけますでしょうか」は、相手に理解してもらいたい場合に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。