この記事では「ご遠慮なく」について解説をします。
「ご遠慮なく」とは?意味
発言や行動などを慎み控える必要はないという意味です。
「ご遠慮」は「遠慮」に「ご」をつけて、聞き手に対して敬意を表す言い方にしたものです。
「遠慮」には、発言や行動などが度を越さないように控えることという意味があります。
たとえば、この場所でタバコを吸うと周囲の人に迷惑をかけるだろうと思って、タバコを吸わないでおくなどが「遠慮」にあてはまります。
「ご」は、他人の行為を表す語について、その人に対する尊敬の意を表すものです。
遠慮をするのは聞き手で、その人に対して尊敬の意を表しています。
「なく」は「ない」のことで打消しの意です。
「遠慮なく」で遠慮をしなくてよいという意味になります。
「ご遠慮なく」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、慎み控える必要はないことを聞き手に伝える際に使用をします。
この言葉の後に別の言葉が続くこともあります。
続く言葉は、「おっしゃってください」「お越しください」「お声がけください」などさまざまです。
使われる場面によって、さまざまな言葉が続きます。
「なく」で終わりにしてしまうと、何を遠慮しなくてよいのかわかりません。
そのため、この言葉の前や後に遠慮しなくてもよい事柄を述べるのが適切です。
目上の人に述べる際に「なく」で終わりにしてしまうと、友達と話しているようになってしまい、好ましくありません。
そのため、「おっしゃってください」など後に言葉を続けます。
続く言葉は丁寧にしましょう。
「ご遠慮なく」を使った例文
・『いつでもご遠慮なくお越しください』
・『ご遠慮なくお申しつけください』
・『ご遠慮なくお取りください』
「ご遠慮なく」の返答や返信例
何を遠慮する必要がないのかによって、返答内容が変わります。
遠慮せずに何かをいってよいのですよという場合は、発言を控える必要はありません。
意見などを述べましょう。
遠慮せずに何かを使ってよいのですよという場合は、そのものを使って構いません。
使わせてもらうことに対してお礼を述べておきましょう。
遠慮せずに声をかけてくださいという場合は、何かあったときに声をかけてよいです。
遠慮する必要はないといっていても、何も用事がないときに声をかけるのは控えるようにします。
用事がないのに声をかけてしまうと、相手の時間を奪って迷惑をかけてしまいます。
まとめ
この言葉は、何かを控える必要はないことを伝える際に使用をします。
何かを使ってよい、何かを発言してよいなど、さまざまな場面で使用されるものです。
目上の人に対しては、最後まで言葉を続けて丁寧にしてください。