「次第でございます」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「次第でございます」とは?
「次第でございます」は、「次第である」を丁寧語で表現した言葉です。
「ございます」は、「ある」の丁寧語なのです。
それでは「次第」とは何でしょう。
これは「式次第」のように、順序を示す使い方がされます。
また、「~の次第です」のように使用することで、事の経緯や状況を表すためにも使用されます。
さらに、「~次第です」とすれば、何かの状態や反応に依存することを示す言葉としても使用されるのです。
このように、「次第」という言葉には複数の用法があります。
そのため、「次第です」を丁寧に表現した、「次第でございます」にも、複数の用法があることが分かるのです。
「次第でございます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「次第でございます」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたの会社で新製品を発売することになりました。
夏のボーナス商戦に合わせて、市場に投入することを検討していたたのです。
これに対してあなたは、上司から見解を求められました。
しかしあなたは、景気動向によって大きく変わるため、明確に回答できないと考えました。
このような場合には、「今回の新製品の成績は、景気動向次第でございます」と述べるとよいでしょう。
これにより、景気動向によって、新製品の成績が大きく左右されることを、上手に伝達できるのです。
この言葉を使用する際は、複数用途で使用できる点に注意しましょう。
順番を示すのか、経緯や状況を示すのか、影響や依存を示すのかの複数用途です。
それぞれに使い方や意味が異なるので、上手に使い分ける必要があるのです。
「次第でございます」を使った例文
「次第でございます」を使った例文を挙げます。
例文からも、「次第でございます」が複数の用途で使用できると分かるのではないでしょうか。
・『お手元に配布したのが、式次第でございます』
・『商品が売れるか否かは、市場の動向次第でございます』
・『このようなことから、今回の方針を考えるに至った次第でございます』
「次第でございます」の類語や敬語での言いかえ
「次第でございます」の類語や敬語を解説していきます。
「次第でございます」の類似表現
「次第でございます」の類似表現には、「如何でございます」や「に拠ります」などが挙げられます。
どれも影響や依存関係を示す言葉ですが、同じように使用できることでしょう。
「次第でございます」の敬語表現
「次第でございます」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば、少し意味が変わってしまいますが、「次第と存じます」に言いかえできます。
まとめ
このように「次第でございます」は、順番、経緯や状況、影響や依存などを示すために、さまざまな使い方ができるフレーズです。
ビジネスでも使用できるので、おぼえておくとよいでしょう。