「志望した次第です」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「志望した次第です」とは?
「志望」は、「こうなりたい、こうありたいと望むこと」を意味します。
これは「志(こころざ)す」と、「望(のぞ)む」という漢字で構成されています。
そのため、自分の志や願望を示す熟語だと理解できることでしょう。
ここでは、「した次第です」という言葉を使用しています。
これは、順序、経緯、状況などを示す言葉として「次第」を使用しています。
そのため、「志望」にいたった理由や経緯などを述べるために使用していることが分かります。
これは同時に、この文章だけでは成立しないことを意味します。
文章を完成させるためには、前段で「志望」するに至った状況などに言及する必要があるのです。
「志望した次第です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「志望した次第です」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが転職活動していたとします。
そして、ある会社に非常に魅力を感じました。
その会社は、業界でも画期的な技術を開発し、その成果をリリースしていたのでした。
あなたは、そのことを入社面接の場面で述べることにしたのです。
このような場合には、「先日のニュースリリースを拝見して、貴社への入社を志望した次第です」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して丁寧表現で、自分の志望の理由を伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、「次第です」の使い方に注意しましょう。
「次第です」には複数の用法があり、使い方が違うと混同しやすいのです。
たとえば「それは価格次第です」のようにすると、価格によって判断するとの意味になります。
経緯や状況を示す使い方とは異なる意味になるのです。
使い方や文脈によって意味するところが変わりますので、誤解を与えないように注意して使いましょう。
「志望した次第です」を使った例文
「志望した次第です」を使った例文を挙げます。
例文のように、ことの経緯を示すために、それに至った理由と組み合わせて「志望した次第です」を使用するとよいでしょう。
・『貴社商品に感銘を受けて、入社を志望した次第です』
・『この本に出合ったことで、立身出世を志望した次第です』
・『ある作家の作品に触れて感動したことで、芸術家を志望した次第です』
「志望した次第です」の類語や敬語での言いかえ
「志望した次第です」の類語や敬語を解説していきます。
「志望した次第です」の類似表現
「志望した次第です」の類似表現には、「希望した次第です」があります。
「志望」と「希望」は同じような意味の言葉なので、置き換えても文章が成立するのです。
「志望した次第です」の敬語表現
「志望した次第です」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「志望いたした次第でございます」に言いかえできます。
まとめ
このように「志望した次第です」は、自分が志望するに至った経緯を表現するためのフレーズです。
ビジネスでも使用できるので、上手に使いこなすとよいでしょう。