「お選びいただけますでしょうか」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「お選びいただけますでしょうか」とは?
「お選びいただく」は、「選んでもらう」を意味する謙譲語です。
ここでは「もらう」をへりくだって表現した「いただく」を使用することで、相手を敬う気持ちを表現しています。
この表現には他にも選択肢があります。
たとえば、「選んでいただく」、「選択していただく」、「ご選択いただく」などです。
これらは全て同じ意味で使用できますので、文脈や言葉のリズムに合わせて使い分けるとよいでしょう。
また、ここでは「ますでしょうか」という疑問文を使用していますが、これは誤りです。
「でしょうか」は「です」の疑問文です。
つまり、同じ役割の「ます」と「です」を冗長に使用しているのです。
「お選びいただけますでしょうか」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「お選びいただけますでしょうか」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが複数の企業に提案依頼を出しました。
その中から、有力な候補を三社に絞り込み、最終判断を上司に仰ぐことにしました。
このような場合には、「こちらの有力候補三社の中から、最適な提案をお選びいただけますでしょうか」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に敬意を示す表現で、選択をお願いできるのです。
この言葉を使用する際には、「いただけますでしょうか」の使い方に注意しましょう。
この疑問文は誤用であり、「いただけますか」などに言いかえて使用するべき言葉なのです。
「お選びいただけますでしょうか」を使った例文
「お選びいただけますでしょうか」を使った例文を挙げます。
例文のように、選択の対象に関する説明と組み合わせて使用すると、分かりやすい文書表現になるでしょう。
・『最終的な判断を、お選びいただけますでしょうか』
・『どららか一方を、お選びいただけますでしょうか』
・『こちらの候補から、お選びいただけますでしょうか』
「お選びいただけますでしょうか」の類語と敬語での言いかえ
「お選びいただけますでしょうか」の類語と敬語を解説していきます。
「お選びいただけますでしょうか」の類似表現
「お選びいただけますでしょうか」の類似表現には、「ご選択いただけますでしょうか」があります。
「お選び」と「ご選択」は、同じような意味を持つ類似表現だと言えるのです。
「お選びいただけますでしょうか」の敬語表現
「お選びいただけますでしょうか」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「ご調整いただけますよう」に言いかえできます。
まとめ
このように「お選びいただけますでしょうか」は、相手に選択を求める場面で使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。