「お障りなく」という言い回しについての解説です。
「お障りなく」とは?意味
「お障りなく」は、丁寧に物事が順調に進んでいることを意味します。
なお、このワード、ビジネスにおいては、不適切なワードであると言われており、順調に進んでいるという状況を指すワードをなぜ、丁寧に言う必要があるのかという部分で実は適切ではない言い回しだと言われています。
これを言い換えて、「当たり障りなく」というと全く障害となる物が存在せず、すべて順調であるという意味になりますので、こちらの方が実はビジネスにおいては適切だという声があります。
ただ、障りなくという言葉は、相手の健康を気遣うワードでもあるので、相手の健康についてどうであるかを述べる場合、「お障りなく」と言えば、相手の健康についてどうあるかを親身になって聞いているとなるのでこちらの意味であれば問題ない言い回しです。
「お障りなく」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お障りなく」は、ビジネスでは、相手の健康を気遣う言葉として使用します。
そのうえで注意すべく点は、このワードもう一つの意味であるさしあたりがないという意味で使用する場合、「お」の存在が邪魔で必要ありません。
「障りなく」という言葉はそのものが全く周囲に害を与えずスムーズに物事が進んでいる状況を指しますので、なんで状況を指すワードに、「お」を必要とするかが問題になるので、差し支えないというような状況を指すワードでこのワードを使用する場合「お」は不要です。
「お障りなく」を使った例文
・『お障りなくお過ごしでしょうか、つきましては・・・』
「お障りなく」の返答や返信例
「お障りなく」は、健康について尋ねており、大丈夫かという意味で相手側がメッセージや会話をしてきたのであれば、返す返事は、健康についてどうあるかを述べればよいでしょう。
例をあげれば、「お気遣いありがとうございますおかげさまで健康です」とメッセージや返事をすればそれが答えです。
無論、健康ではないという答えも可能です。
多分ないと思いますが、順調に進んでいるかという意味でこのワードを使用してきた場合、「そうですか」という言葉がおそらく返事だったり回答だったりしますが順調であるかどうかを指す場合、「お」が必要ありませんので相手の方について言葉の間違いを指摘してもよいでしょう。
まとめ
「お障りなく」は、障りなくというワードであれば成立するんですが、「お」があると実は間違いになるので注意しましょう。
「障りなく」は、物事が順調で差支えがないという意味と同じで、要は今現在順調であることを指します。
状況を指すワードについて敬語に変換する必要性がないがゆえ、「お障りなく」は、物事が進んでいることを指し示す際、間違いだということになるわけです。
逆に「お障りなく」を健康について聞いているという意味で使用した場合、相手の健康について丁寧に気遣いを見せるのでこれは正しい使い方です。
要は、健康は、事実の確認に置いて気遣いを示して相手のご機嫌を取る必要がありますが、今現在の物事の進み方について機嫌をうかがうのはおかしいので、物事に進み具合が順調であるかの場合、「お」はいらないということです。