「長い目で考える」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「長い目で考える」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「長い目で考える」という言葉について説明していきます。

「長い目で考える」とは?

「長い目で見る」の誤用と考えられる言葉で、長い目で見ると言う言葉は、短期的に結果が出なくても長期的に見て結果が出ればいいという考え方、初期費用が高くても運用費用を安く抑え、トータルの維持費を安くするという考え方、などを指します。

「長い目で考える」自体は辞書に掲載されている言葉ではありませんが、意味が通るかというと何となく分かる言葉と言えるでしょう。

「長い目で見る」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「長い目で考える」という言葉は「長い目で見る」としたほうが無難で、絶対「長い目で考える」でないといけないというシーンもないでしょう。

ビジネスの場では費用対効果の話、新人を育成していく経過などで使われることがあります。

費用対効果の話をするケースでは機器などでは故障しないという前提があり、信頼性が問われるシーンでもあります。

接客においても費用対効果で説明するケース、例えばガソリン車より長い目で見るとハイブリッドカーの方が得になるといった使い方は可能ですが、この期間はかなり長めになります。

パソコンなどではあまり長い目で見るという使い方はしませんが高機能機種を勧めるときには使えないことはありません。


「長い目で見る」を使った例文

・『長い目で見る間に愛社精神を持って成長して欲しい』
新入社員を育成する考え方の使い方です。

新入社員に直接この言葉をいうかというとやや微妙です。

失敗した際などに「長い目で見る」という方向のことを伝えることはあります。

・『長い目で見る上で税金などを考えると特になることもある』
ハイブリッドカーとガソリン車の価格差を考えた場合、ガソリン価格の高騰は前提にしづらいため、確実に得と言いにくい部分があります。

実際には静かであること、給油回数が減ること、環境問題への貢献などもセールスポイントになります。

・『長い目で見るにはちょっと耐えられなかったかもしれない』
トレンドネタを多用したギャグ漫画への評価としての使い方です。

「長い目で見る」の類語や言いかえ

「長期的に考える」「先を見据える」「ランニングコストで考える」などが挙げられます。

「長い目で見る」の敬語表現

「先を見据えて考えておられる」などとして丁寧にすることはできます。

「長い目で見る」の返答表現

製品において初期費用が高く長い目で見ると得な場合、場合、その考え方がいいか悪いかという返答になり「いいと思います」という方向で答えるか「初期費用が足りない」と答えることになります。

まとめ

長い目で見るという考え方は費用に対する使い方、時代に対する使い方もある言葉です。

長い目で考えるは誤用ですが意味自体は通るところが難しいところと言えます。