「気負いせず」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「気負いせず」とは?
「気負いせず」は「気負いする」を否定形に言いかえたものです。
これは「気負いしないで」と同じ意味だといえます。
それでは「気負い」とはなんでしょうか。
これは、競争心が表面に出た状態と言えます。
自分が勝りたいという前のめりな気持ちを「気負い」と表現するのです。
ここでは「気負い」と言う名詞の形で使われていますが、動詞にすれば「気負う」です。
これは、語源は当て字でしょうが、「負ける」という字が含まれています。
そのため、このような感情を持っていてもよいことがないという、マイナスのイメージを含んでいるのです。
そのため、「気負いしない」状態が好ましいと言えるのです。
ただし、この言葉は通常「気負わず」とする使い方が一般的です。
「気負いせず」でも分からなくはありませんが、誤った使い方と言えるでしょう。
「気負いせず」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「気負いせず」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたがの後輩がプレゼンを控えていました。
しかし、その後輩は非常に緊張していました。
しかし、あなたには、緊張の理由がわかっていました。
上手に発表しようという気持ちが強いから、失敗を恐れるあまり緊張するのです。
自然体でいることが大切なのです。
このような場合には、「気負いせずに頑張ろう」と述べるとどうでしょう。
少し違和感のある表現になってしまうのです。
このような場合は「気負わずに頑張ろう」と言いかえるとよいでしょう。
同じ否定形の表現ですが、自然な使い方の言葉を使用するように、注意が必要なのです。
「気負いせず」を使った例文
ここでは、「気負いせず」を使用した例文を挙げていきます。
ここでは例文として挙げていますが「気負いせず」は「気負わず」に言いかえて使用するとよいでしょう。
・『気負いせずに頑張りましょう』
・『このような時には、気負いせずにいるのがベストです』
・『気負いせずに発表するのが、一番うまくいく方法である』
「気負いせず」の類語や言いかえ
それでは、「気負いせず」を類語で言いかえるとどうなるでしょうか。
「気負わず」
「気負いせず」は「気負わず」が類語と言えるでしょう。
「気負わず」のほうが正しい使用方法であり、一般的に使われる言葉なのです。
「リラックスして」
また、「リラックスして」も「気負いせず」の類語と言えるでしょう。
「気負わない」ことは、「リラックスすること」と同義です。
そのため、同じような意味で使える言葉なのです。
まとめ
このように、「気負いせず」は、「気負わず」と意図した誤用だと言えます。
ビジネスで使用する場合には「気負わず」と表現するのが適切なので、注意しましょう。