日常的に使われる、比喩的な言い回しである慣用句。
その中に「地に足をつける」というものがあります。
この言葉は果たしてどのような意味があるのでしょうか。
この記事では、「地に足をつける」について解説していきます。
「地に足をつける」とは?
「地に足をつける」とは、堅実でしっかりとした行動もしくは考え方であることを意味しています。
両足でしっかり地面に立って揺らがない様子を表した慣用句になります。
日常会話の中でも使われる言葉ですが、ビジネス上ではどのような場面で使われるのでしょうか。
次からは使う場面や使用例などを説明していきます。
「地に足をつける」の使い方や使われ方、使うときの注意点
堅実な考え方や行動のことを「地に足をつけている」と表現する場合もありますが、堅実ではない危なっかしい考え方や行動を見て「地に足をつけなさい」などと注意する場面でも使われます。
ビジネスの場面では、堅実な経営をしている会社などを指して、地に足をつけた経営をしているなどと表現します。
「地に足をつける」を使った例文
・『定職に就いて、地に足をつけた生き方をしなさい』
・『地に足をつけたような考え方を持っていると思われがちだが、実は常に浮き足だっている』
・『地に足をつけた経営で、会社を大きくしてきた』
・『地に足をつけた捜査が実を結び、早期の犯人逮捕につながった』
「地に足をつける」の類語や言いかえ
「地に足をつける」には似た言葉はあるのでしょうか。
では、これから類語や言いかえについて解説していきます。
「地道」【じみち】
似ている言葉としては「地道」が挙げられます。
「地道」とは、手堅く着実なことを意味する言葉です。
例えば、「地に足をつけた経営」という表現は「地道な経営」、「地に足をつけた捜査」という表現は「地道な捜査」などと言いかえることができます。
「堅実」【けんじつ】
他に似ている言葉を挙げるとすれば、「地に足をつける」の意味にもなっている「堅実」があるでしょう。
「堅実」とは、しっかりしていて危なげないことや手堅いことを意味した言葉になります。
「堅実な経営」「堅実な捜査」などと表現することができます。
まとめ
これまで「地に足をつける」について解説してきましたがご理解いただけましたでしょうか。
慣用句とは、相手に伝えたい事柄を人間の体や動物など身近なものを使って、より強調させる手段です。
例えば、「頭が上がらない」とか「鯖を読む」といった慣用句もあります。
もちろん、わざわざ慣用句を使わずとも直接的に事柄を伝えることもできますが、慣用句を使うことでさらに強調できたり、事柄を表現豊かに伝えることができます。