ビジネス上の場面で「ハードワーク」という言葉をよく聞くことがありますが、果たして「ハードワーク」にはどのような意味があるのでしょうか。
この記事では「ハードワーク」について解説していきます。
「ハードワーク」とは?
「ハードワーク」とは、英語の“hard”と“work”を合体させた言葉です。
英語の“hard”には「厳しい」というの意味合いがあり、“work”は「仕事」という意味ですので、「ハードワーク」は「厳しい仕事」という意味合いになります。
「ハードワーク」の使い方や使われ方、使うときの注意点
さて、「ハードワーク」はどのような場面で使われるのでしょうか。
先ほど、英語の“hard”には「厳しい」という意味合いがあるということをお伝えしましたが、“hard”には他にも「熱心な」とか「勤勉な」などのポジティブ的な意味合いもあります。
ただ、「ハードワーク」という言葉は一般的にはネガティブな場面で使われることの多い言葉です。
「ハードワーク」を使った例文
・『はじめからハードワークをさせると新入社員が辞めてしまう』
・『ハードワークが快感になるとワーカホリックになってしまう』
・『ハードワークが続いて倒れそうだ』
「ハードワーク」の類語や言いかえ
「ハードワーク」は、他の言葉に言いかえることができるのでしょうか。
ここでは「ハードワーク」の類語や言いかえについて紹介していきたいと思います。
「働き過ぎ」
「ハードワーク」とは、業務単体と言うよりは、自分の今置かれている労働環境全体を対象にしたような言葉になります。
仕事内容に関係なく常に勤務時間が長いなどの観点から「働き過ぎ」という言葉に言いかえることができます。
「重労働」
先に説明した、勤務時間が長いことによる「働き過ぎ」という意味合いの「ハードワーク」の他に、「重労働」という意味合いもあります。
自分の肉体的そして精神的に自分の能力以上のものを求められるような労働環境、例えば無理難題ばかり言われる職場、ストレスの多くかかる職場など、そのような労働環境に置かれるという観点から「重労働」という言葉に言いかえることができます。
「ハードワーク」の英語表現
「ハードワーク」の英語表現としては“hard-work”になります。
ただこれは造語的な側面があり、似たような英語表現としては“hard-worker”という言葉があります。
ただ“hard-worker”という言葉は意味合いとしては「勤勉家、勉強家」という意味合いがあり、「ハードワーク」という言葉と違いポジティブな意味合いになりますので気をつけたいところです。
まとめ
これまで「ハードワーク」について説明してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
「ハードワーク」は造語的な言葉であり、本来の英語表現とはポジティブな意味合いとネガティブな意味合いとで違ってしまうので、使うときには注意が必要です。
本来はポジティブな意味合いだった英語表現が、日本ではネガティブな意味合いとして使われてしまっている。
これは、日本人自体の働き方の特徴が関係しているのではないでしょうか。