「すなわち」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「すなわち」とは?
「すなわち」は「即ち」と表記できます。
「即ち」の「即」という漢字には、「時をうつさず、すぐに」という意味があります。
これは「即時」、「即日」、「即刻」などの言葉で使用されることからも想像できるでしょう。
そのため「すなわち」が「即ち」と表記することを理解していると、その意味も想像できるのです。
たとえば「Aであることは、すなわちBである」と言ったとします。
これは「Aであることは、すぐにBである」と直訳できます。
つまり「すなわち」は、「言いかえれば」などと同様に、同じ意味であること、等価であることを示すために使われる言葉なのです。
「すなわち」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「すなわち」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社が大型案件受注をかけてライバル会社と勝負していたとします。
今回の案件は負けられないものでした。
なぜなら、この大型案件を受注したほうが、今後の業界の主導権を握ることになるからです。
このような場合には、「今回の勝利は、すなわち業界の覇者を意味します」と述べるとよいでしょう。
これにより、今回の勝利が、そのまま業界の主導権を握ることになることを、的確に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、表記方法に注意しましょう。
一般的には「すなわち」は仮名表記で使用します。
漢字表記で「即ち」としても誤りではありませんが、少し読みにくく、古風な印象になってしまいます。
表記方法には注意するとよいでしょう。
「すなわち」を使った例文
「すなわち」を使った例文を挙げます。
・『株価はすなわち指標でしかない』
・『今回の勝者が、すなわち未来の覇者である』
・『我々の答えは、すなわち会社の答えである』
「すなわち」の類語や言いかえ
「すなわち」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「そのまま」
「すなわち」の類語には「そのまま」があります。
「AすなわちBである」は、「AはそのままBである」のように言いかえても成立するのです。
「それが直ちに」
また、「それが直ちに」も「すなわち」の類語と言えます。
「すなわち」は「即ち」であり、「すぐに」を意味します。
そして「直ちに」も、「すぐに」を意味する言葉なのです。
同じ意味の言葉を使用しているため、類語として言いかえが可能なのです。
まとめ
このように「すなわち」は、「即ち」と表記します。
これは「時をうつさず、すぐに」を意味する言葉です。
ビジネスでも、上手に使うと「さまになる」表現なので、おぼえておくとよいでしょう。