「ご海容賜りますようお願い申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「ご海容賜りますようお願い申し上げます」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」とは?意味

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」は、「失敗してしまった時や、やむを得ない事情により相手に影響を与える時など、申し訳ないと思いながらも理解を求める時の丁寧な表現」という意味です。

相手に対して許して欲しい、こちらの事情を分かって欲しいとお願いする時に使われます。

「ご海容」はあまり聞いたことがない言葉ですが、「海の様に広く深く相手を受け入れること」、つまり「寛大な気持ちで許すこと」という意味です。

話し言葉ではなく、主にメールや手紙など文章で使われます。

文法的に間違いはなく、目上の人やかしこまった場面で使えます。

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」の成り立ち

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」「ご海容+賜り+ます+よう+お願い+申し上げます」で成り立っています。

「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「海容」「寛大な気持ちで許すこと」という意味、「賜り」は動詞「与える」の意の尊敬語「賜る」の連用形で「上の人が物などをくださる」という意味、「ます」は丁寧語、「よう」は希望・願望の意味、「お」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「願い」は動詞「願う」の連用形で「実現して欲しいと思う」という意味、「申し上げます」は動詞「言う」の謙譲語で「お・ご~申し上げる」としてその行為の対象を敬う意味です。

尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の氷人や取引先の人に使えます。


「ご海容賜りますようお願い申し上げます」の言葉の使い方や使われ方

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『天候不良による納品遅延について、ご海容賜りますようお願い申し上げます』

台風や暴風雨などで交通機関が滞り、納品が遅れていることを説明して理解を求めています。

『土日のお問い合わせのお返事は月曜日になりますこと、ご海容賜りますようお願い申し上げます』

土日は会社が休みなので、問い合わせが来ても返信は週明けになることを説明して理解を求めています。

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」の類語や言いかえ

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」の類語や言いかえは以下の通りです。

「ご寛容賜りますようお願い申し上げます」

「ご海容」はあまり耳馴染みのない言葉ですので、「ご寛容」の言い間違いだと思われる可能性もあります。

「寛容」「心が広いこと」という意味で、よく使われる言葉です。

「ご容赦賜りますようお願い申し上げます」

「ご容赦」「無礼や失敗などをとがめないこと」「手加減すること」という意味で、「許す」という意味が強くなります。

まとめ

今回は「ご海容賜りますようお願い申し上げます」について紹介しました。

「ご海容賜りますようお願い申し上げます」は、「相手に事情を理解して受け入れて欲しいとお願いする時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。