「不行き届き」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「不行き届き」とは?
「不行き届き」は、多くの場合「管理不行き届き」として使用されます。
これは「ふゆきとどき」という一連の言葉で使用されるため、あまり気にしませんが、「行き届いていない」ことを意味する言葉なのです。
そして「行き届く」は「ゆきとどく」とも「いきとどく」とも読める言葉です。
ただし、「不行き届き」として使用した場合には「ゆき」と読みます。
この「行き届く」は、「細部までいきわたっている」ことを表す言葉です。
これを「不行き届き」とした場合には、「細部までいきわたらない」こと、つまり「行き渡っていない」ことを意味する言葉になるのです。
「不行き届き」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「不行き届き」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社の入館証を紛失してしまったとします。
会社に報告する際には、「私の管理不行き届きで、入館証を紛失してしまいました」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分の管理が十分でなかったことを、上手に表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、類似表現の選択に注意しましょう。
「管理不行き届き」と「管理不足」は同じように使用できますが、若干ニュアンスが異なります。
同じ意味ですが与える印象の違う言葉ですので、上手に使い分ける必要があるのです。
「不行き届き」を使った例文
ここでは「不行き届き」を使った例文を挙げていきます。
なお、例文の中にある「管理不行き届き」は、「管理不足」と言い換えて使用しても文章が成立します。
・『私の管理不行き届きにより、入館証を紛失してしまいました』
・『弊社の管理不行き届きが原因で、ご迷惑をおかけしました』
・『すべては監督不行き届きが原因だと存じます』
「不行き届き」の類語や敬語での言いかえ
それでは「不行き届き」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「不行き届き」の類似表現
「不行き届き」の類似表現は「不十分」が挙げられます。
「管理不行き届き」や「監督不行き届き」は、「管理不十分」や「監督不十分」と言いかえても、同じような意味になるのです。
「不行き届き」の敬語表現
「不行き届き」を単体で敬語表現にするのは難しいでしょう。
敬語表現にする場合は、周囲の言葉で表現する必要があります。
たとえば「管理不行き届きでございます」などの表現が可能です。
まとめ
このように「不行き届き」は、「不足」や「不十分」を示すフレーズです。
ビジネスでも、「管理不行き届き」や「監督不行き届き」などの言い回しで使用されるものなので、おぼえておくとよいでしょう。