「聞いております」という言葉の使い方に関する説明です。
「聞いております」とは?意味
「聞いております」は、現在進行形で話を聞いている場合に使用される言葉で、目上の人や自分よりも立場が偉い人以外の話を現在進行形で聞くことを意味します。
無論、ビジネスにおいては、ビジネスの相手の話を現在進行形で聞いている場合にも使用できますが、この言葉は、丁寧さに欠けるので別の言い方をするのが望ましいでしょう。
「聞いております」の言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点
「聞いております」は、一応丁寧なものの述べ方ですが丁寧さが欠けているので、目上の方に自分よりも立場が偉い方には使用してはならず、かつビジネスにおいてはビジネスパートナーになりえる方に使用するのも失礼です。
よって、この言葉が通用するのは、自分より格下の部下などに使用するのが望ましいでしょう。
「聞いております」を使った例文
・『部下から話は聞いておりますが・・・』
このテンプレートのような言葉は、部下は自分よりも格下なので格下の人物から話を今現在聞いているがという意味になり、部下に対してはそれほど敬意を払っておらず、・・・の後に話が続くので、・・・から話が丁寧になるかもしれないというものです。
よって、このテンプレートの前置き時点では言うほど部下に対しては敬意を示していないとみてよいでしょう。
「聞いております」の返答や返信例
「聞いております」という言葉への返答については、今現在お話を聞いていると述べていますので、話を聞いている人物の話が終わってから話の内容がどうだったかを聞き出す返答が望ましいでしょう。
あえて、話を遮り、「話の内容がどうだった?」という風に聞き出すことも可能ですが、そうしたやり方は、話をしている方がビジネスパートナーだった場合、横から知らない人が会話の内容を把握しようとしていると取られますので相手側の気分を害する行為なのでやめておいた方が良いです。
まとめ
「聞いております」は、一応形式的には、丁寧語なんですが、丁寧さについてはものすごくかけていて、おりますという部分以外丁寧ではないです。
なので、目上の方に自分よりもとてもえらい人に使用するのはものすごく失礼になります。
よって、聞くという言葉をさらに丁寧にしてうかがってという言葉に変換して「伺っております」とするのがとてもスマートな言い回しです。
「伺っております」であれば、部下の話をちょうど聞いていますという場合にも部下の視点から見れば、この上司の人はキチンと丁寧に話を聞いてくれていると感じますので、「伺っています」という言葉のほうが実は好感度を上げることも可能なのです。
逆に「聞いている」や「聞いております」は、相手側に払う経緯が少ないがゆえ、部下側からすれば嫌々話を聞いているのかなととられるため、「伺っています」と述べるのが無難です。
この言葉であれば、社長の話を「伺っています」と述べても社長に対しては失礼にならず、ビジネスパートナーの方の話を聞き出している際にも有効な言葉なのでこちらの言葉を使用するのが望ましいでしょう。