みなさんは、「趣味が高じて」という言葉をご存じでしょうか。
この記事では、この言葉の意味や使い方、使う際の注意点、例文や言い換えについて、詳しく解説していきます。
「趣味が高じて」とは?
「趣味が高じて」は、「しゅみがこうじて」と読みます。
「趣味」は、仕事としてではなく個人が楽しみにしている事柄、また、物事の面白みやおもむきに対する好み、といった意味合いがあります。
「高じて」は、「はなはだしく超えている様子」を表した言葉です。
つまり、「趣味が高じて」は、「趣味として好んでいた事柄が、好きという気持ちが高まり、趣味の範囲を超えていく様子」を表現した言葉になります。
「趣味が高じて」の使い方や注意点
「趣味が高じて」は、その趣味が好き過ぎて、趣味のレベルを超えていく場面で、とてもよく使われる言葉です。
この言葉の後には、「その結果どうなったのか」が述べられるのが一般的です。
「何が」+「どうして」+「どうなった」というイメージです。
また、「高じて」という言葉には、「超えていく、発展していく」というニュアンスがありますので、その様子が「どうなった」の部分で表現される流れとなります。
「趣味が高じて」を使った例文
・『週末のスイーツ作りの趣味が高じてパティシエへの転職を考えている』
スイーツ作りが楽し過ぎます。
週末が待ち遠しく、平日の仕事が手につかない状況です。
趣味が高じて、パティシエへの転職に挑戦してみることにしました。
・『趣味が高じてティーチングプロの資格を取得した』
大人の趣味としてゴルフを始めたのですが、自分に合っていたのか、驚くほど上達が早く、競技大会で戦えるレベルに達しました。
そこで、ゴルフを仕事にしたいと考え、指導者資格試験を受けたところ、見事合格できました。
「趣味が高じて」の類語や言いかえ
「趣味が高じて」と同様のニュアンスを表現するための、類語や言いかえをいくつか見てみましょう。
「趣味の延長で」
単なる趣味として始めた事柄について、知識や技術が伴ったことにより、趣味の範囲を超えた取り組みが可能になるケースがよくあります。
「趣味の範疇を超える」
「しゅみのはんちゅうをこえる」と読みます。
「範疇」は、「部門、領域」という意味合いがあります。
趣味の領域を超えていく様子を表現する際に、よく使われている言葉です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「趣味が高じて」は、趣味として始めた取り組みが、好きという気持ちが高まることにより、趣味の範囲を超えて発展していく状況に対して使う言葉です。
この言葉が使われる背景には、「人の成長」が伺えます。
「好きという気持ち」あるいは、「自分に合っている」ということへの気付きは、成長を促す大切な要素です。
「一生続けられる趣味を持つ人は幸せだ」という言葉がありますが、死ぬまで学びや成長を実感できるのは、日々自分の価値を高めていけるということです。
みなさんも、そんな幸せな趣味を見つけてみてはいかがでしょうか。